中国ビジネス向けコラム-中国の冠婚葬祭の注意点-結婚式

 

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【中国の冠婚葬祭の注意点-結婚式】

日本人が中国で取引先や社内関係者の結婚式に参加する場合、最低限現地のマナーと風習を知っておく必要があります。まず、中国といっても非常に面積大きい国です。そのため、地域によっても随分とその風習が異なることが知られています。例えば、テレビなどで爆竹を鳴らして結婚式をする場面を見たことがある人も多いはずです。ですが、中国全土で行われているわけではなく、ある一つの地方で行われているだけで、それが全体の風習ではないことを理解しておきましょう。つまり、どの地方で結婚式に参加するかによって形が随分変わってくるわけです。

ただし、中国全土で共通している風習も存在しています。一般的には、日本と違い午前中から始まるのではなく夕方から行うことが多いことです。そのため、早い時間から参加する必要はなく午前中から十分に準備をすることができます。その半面、終了するのが遅くなることも考えておきましょう。

次に知っておきたいことは、縁起の良い数字があることです。縁起の良い数字は「8」になります。そうすると、結婚式がスタートする時間も16時8分などと中途半端なことが多くなります。日本と同じような感覚でスケジュールを組もうとしても、現地の人に受け入れられない可能性がありますので要注意です。最近は欧米の文化も大いに入ってきているので白のウェディングドレスも良く見かけますが、中国では「赤」が縁起の良い色ですので、真っ赤なチャイナドレスも定番です。

中国で行われる結婚式に参加する際日本人が取り分けて意識しなければならないのが服装であり、その理由は日本人が結婚式に参加する際のスーツを着用した上で白色のネクタイを用いる様子は葬式時の服装であるためです。
さらに、結婚式自体の流れも日本とは異なり新郎が新婦の自宅に迎えに行く上に、今後末永く幸せに過ごせるよう麺を頂き新郎が新婦を抱えて自動車に乗せます。
自動車で結婚式場に到着した後は、結婚証明書を読み上げて指輪交換を行いお酒を飲み交わしつつ家族間の挨拶へと移ります。
さらに、新郎新婦が出席して頂いた方々にお酒と共に煙草も提供しながら挨拶を行うという点も中国の結婚式ならではの様相であり、常時和気あいあいとした雰囲気で進められますが、別れを連想させる梨や傘は贈り物として選ばないようにしましょう。

最近は日本でも当たり前になってきましたが、中国では午前中に「インチン」と呼ばれている催し物が存在します。これは、結納の儀式になります。結婚式場は利用しませんが、どのようなものか知っておくことも必要でしょう。新郎が新婦の家に新婦を迎えに行き、連れ出せばゴールになります。この時、日本のように形式的なものではなく軽いゲームなどが行われることが多いです。例えば、青汁が新婦の家に用意されておりそれを一気飲みすれば新婦を連れ出してもよいなどの条件が課されます。それ以外にも、「縄跳びを200回飛ぶ」「腕立て伏せを50回行う」などが試練のようなゲームが用意されていますので、この点のイベントなども理解しておく必要があります。

 

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