赴任向けコラム-中国の国土と民族

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任の方、中国出張が多い方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国の国土と民族】

950万km2もの面積を持つ中国は、広い国土と民族の多様性を有する国で、スケールが大きく歴史の長さも兼ね備えています。
国土の面積はアメリカに近く、インドと比べると約3倍ほどの広さを誇ります。
その分、エリアによって地形の違いが大きく、そこで住む人達の暮らしぶりや文化も異なるわけです。
一口に中国といっても見えているのは一部分だけなので、それを短い概要にまとめるのは非常に困難だといえます。
ただ間違いがないのは、中国は場所によって経済レベルも文化も違い、都市部から離れると急に景色が田舎になることです。
都会の人は忙しなく働く一方で、田舎では比較的マイペースな、のんびりとした生活の風景が見られます。
中国に出張や赴任をする人は、この国の国土と民族の多様性を頭に入れておき、1つの大きな国とひと括りにはできないことを理解する必要があります。
国民の9割はいわゆる漢民族なので、漢民族が集まる地域だと人々の価値観は大きく変わらないです。
しかし、広大な国土と民族に目を向けると、中国では50以上の少数民族が暮らしていることが見えてきます。
ウイグル族やウズベク族、チベット族などは日本でも知られていますし、朝鮮族、回族、モンゴル族なども中国の少数民族に含まれます。
このように、中国は単一の民族ではありませんから、数で漢民族が存在感を示しているとはいっても、決して一枚岩とはいえないでしょう。
所変われば品変わるという言葉があるように、国土と民族のスケールが日本と違う国では、足を運ぶ先々でその土地に合わせた振る舞いが求められます。
言葉の壁は仕方がないとしても、失礼に思われる振る舞いをすると後に悪影響がありますから、最低限のマナーを身につけて現地に赴きたいところです。
それはビジネスマナーに限られず、仕事以外の付き合いの中でも重要なので、改めて多民族国家ということを思い出して、出張や赴任する先の理解を深めることがおすすめです。
長らく王朝時代が続いた国で、実は国家の概念が生まれたり定着したのは近年のことですから、今の中国は若く目まぐるしい変化を見せることに注意が必要です。”

 

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