赴任向けコラム-標準語と方言

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任の方、中国出張が多い方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【標準語と方言】

中国で円滑に仕事をするためには中国語を覚えることが必要になってきますが、中国語には様々な方言があることを忘れてはなりません。非常に国土が広いために多種多様な方言が存在し、地域や人によっては標準語の意味が伝わらないことも多いので注意が必要です。可能であればあらかじめ赴任先でどんな方言があるかを知っておくと現地での交流がスムーズになるでしょう。

標準語と方言の違いは、様々なものがあります。日本にも、東京を中心として関西と関東とでは言葉が異なるほか、東北や北海道、もしくは沖縄などでもその言葉が異なりますが中国は国土が広大なため、その差は日本とは比べられません。中国人であっても分からないという方言が多様に存在します。

1949年の中華人民共和国の建国前に中国各地では様々な方言が使われていたため、中国人同士であるのに通訳が必要でした。その後、中国政府はこれを解消するために「標準語」という共通の言葉を作ります。その際に北京語と四川語が候補に挙がり、北京語を元に今、私たちが知る「標準語」が作られました。そのため厳密に言うと北京語=標準語ではありません。戦後の国語教育で今の若い人々は「標準語」を学校教育で教わるのでよほど年配でない限り標準語が通じます。ただ学校や公共の場では標準語が主に使われますが、例えば家族内や地元の人同士では方言を使うことが多いので注意が必要です。

現地に赴任をして仕事を進める上では、現地の環境に十分に溶け込むことも必要となりますので、上級者は現地の方言を少しでも話してみると現地の中国人に大いに受け入れられるでしょう。

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