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Category Archives: 中国映画

千と千尋の神隠しの中国語紹介

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

【千と千尋の神隠しの中国語紹介

夏休みに宮崎駿監督の作品をテレビで見ることは、今や日本人家庭の夏の風物詩だと言えると思います。その中でも、「千と千尋の神隠し」はほぼ毎年テレビで放送される人気作品です。実は中国でも映画館で放送されたほど大人気の作品で、今回は「千と千尋の神隠し」に出てくるキャラクターの名前と有名なセリフを中国語で紹介したいと思います。

 

各キャラクターの中国語表記

   千/千寻         白龙        汤婆婆        钱婆婆
(qiān / qiān xún)    (bái lóng)    (tāng pó po)    (qián pó po)

   无脸男        坊宝宝         河神         锅炉爷爷
(wú liǎn nán)    (fāng bǎo bao)    (hé shén)     (guō lú yé ye)

 


   小玲/汤女              青蛙
 (xiǎo líng/tāng nǚ)        (qīng wā)

 

 

名台詞の中国語表現

ハク「怖がるな。私はそなたの味方だ。」
“不要害怕。我会保护你的”
“ bù yào hài pà 。 wǒ huì bǎo hù nǐ de ”

ハク「嫌だとか、帰りたいとか言わせるように仕向けてくるけど働きたいとだけ言うんだ。辛くても、耐えて機会を待つんだよ。」
“就算这里会让你讨厌、让你想回去,但是你只能说你想在这里工作。就算再辛苦也要忍耐等待机会。”
“ jiù suàn zhè lǐ huì ràng nǐ tǎo yàn 、 ràng nǐ xiǎng huí qù , dàn shì nǐ zhǐ néng shuō nǐ xiǎng zài zhè lǐ gōng zuò 。 jiù suàn zài xīn kǔ yě yào rěn nài děng dài jī huì 。”

千尋「ここで働かせてください!」
“请让我在这里工作”
“ qǐng ràng wǒ zài zhè lǐ gōng zuò ”

千尋「私がほしいものは、あなたにはぜったい出せない。」
“我想要的东西,你肯定拿不出来。”
“ wǒ xiǎng yào de dōng xi , nǐ kěn dìng ná bù chū lái 。”

銭婆婆「千尋。いい名だね。自分の名前を大事にね。」
“千寻。不错的名字。要好好记住自己的名字。”
“ qiān xún 。 bù cuò de míng zì 。 yào hǎo hǎo jì zhù zì jǐ de míng zì 。”

坊「千を泣かしたらばぁば嫌いになっちゃうからね。」
“要是你把千弄哭了我就不喜欢你了。”
“ yào shì nǐ bǎ qiān nòng kū le wǒ jiù bù xǐ huān nǐ le 。”

ハク「さぁ行きな。振り向かないで。」
 “快去吧。不要回头。”
 “ kuài qù ba 。 bù yào huí tóu 。”

湯婆婆「一度あったことは忘れないものさ……想い出せないだけで。」
“一旦发生过的事情是不会忘掉的……只是想不起来而已。”
“ yī dàn fā shēng guò de shì qíng shì bú huì wàng diào de …… zhǐ shì xiǎng bù qǐ lái ér yǐ
。”

 

【千と千尋の神隠し主題曲の中国語訳

前回に引き続き中国でも大人気だった宮崎駿監督の名作「千と千尋の神隠し」の中国語表記をご紹介します。「千と千尋の神隠し」は中国でもよく知られた作品ですが、中国では国内の映画産業振興のため、年間の外国映画の上映本数が決まっており、長年映画館で上映されて来なかったという歴史があります。2019年に中国版リマスター映画として公開されると、大人気となり、興行収入4億元(約62億)を突破したのでした。今回はその主題歌を中国語訳し、その表現を見てみましょう。

呼んでいる 胸のどこか奥で

我的内心在呼唤着(wǒ de nèi xīn zài hū huàn zhe)

いつも心踊る 夢を見たい

见证这个让人心灵悸动的梦(jiàn zhèng zhè gè ràng rén xīn líng jì dòng de mèng)

悲しみは 数えきれないけれど

虽然总是有数不尽的悲伤(suī rán zǒng shì yǒu shǔ bù jìn de bēi shāng)

その向こうできっと あなたに会える

但是我与你一定会在某处相逢(dàn shì wǒ yǔ nǐ yī dìng huì zài mǒu chù xiāng féng)

繰り返すあやまちの そのたび ひとは

人总是不停地犯错(rén zǒng shì bù tíng de fàn cuò)

ただ青い空の 青さを知る

只是记得天空的湛蓝(zhǐ shì jì de tiān kōng de zhàn lán)

果たしなく 道は続いて見えるけれど

虽然看不见前路的尽头(suī rán kàn bù jiàn qián lù de jìn tóu)

この両手は 光を抱ける

这双手仍旧会拥抱光明(zhè shuāng shǒu réng jiù huì yōng bào guāng míng)

さよならのときの 静かな胸

离别时内心的平静(lí bié shí nèi xīn de píng jìng)

ゼロになるからだが 耳をすませる

归零的身体安静地倾听(guī líng de shēn tǐ ān jìng de qīng tīng)

生きている不思議 死んでいく不思議

莫名的生 莫名的死(mò míng de shēng mò míng de sǐ)

花も風も街も みんなおなじ

花、风、城市都是如此(huā 、 fēng 、 chéng shì dōu shì rú cǐ)

呼んでいる 胸のどこか奥で

我的内心在呼唤着(wǒ de nèi xīn zài hū huàn zhe)

いつも何度でも 夢を描こう

无论何时都要画出梦的色彩(wú lùn hé shí dōu yào huà chū mèng de sè cǎi)

悲しみの数を 言い尽くすより

与其诉说悲伤(yǔ qí sù shuō bēi shāng)

同じくちびるで そっとうたおう

不如用相同的嘴唇轻声歌唱(bù rú yòng xiāng tóng de zuǐ chún qīng shēng gē chàng)

閉じていく思い出の そのなかにいつも

就算是在封锁的回忆里(jiù suàn shì zài fēng suǒ de huí yì lǐ)

忘れたくない ささやきを聞く

仍然还有不想忘却的私语(réng rán hái yǒu bù xiǎng wàng què de sī yǔ)

こなごなに砕かれた 鏡の上にも

就算是破碎的镜片(jiù suàn shì pò suì de jìng piàn)

新しい景色が 映される

也能映照出崭新的景色(yě néng yìng zhào chū zhǎn xīn de jǐng sè)

はじまりの朝の 静かな窓

晨色初照下的宁静窗台(chén sè chū zhào xià de níng jìng chuāng tái)

ゼロになるからだ 充たされてゆけ

把归零的身体的充满(bǎ guī líng de shēn tǐ de chōng mǎn)

海の彼方には もう探さない

从此我不再寻觅大海的另一边(cóng cǐ wǒ bù zài xún mì dà hǎi de lìng yī biān)

輝くものは いつもここに

闪耀的一切总是在我身边(shǎn yào de yī qiè zǒng shì zài wǒ shēn biān)

わたしのなかに 見つけられたから

因为在我的心里已经找到了(yīn wèi zài wǒ de xīn lǐ yǐ jīng zhǎo dào le)

 

 

 

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おすすめ中国語映画【白蛇传・情】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

【白蛇传・情:2021年】(bái shé zhuàn ・ qíng)

中国で初めて360度のカメラ撮影技術を採用した粤劇(広東オペラ)映画「白蛇伝·情」が2021年5月20日に公開されました。「白蛇伝」は中国の四大民間説話のひとつです。伝統と現代思想の結びつけで、「情」を主線として、美しい恋愛と真善美を描き出す人気映画です。特に若者の間で高く評価されています。

 

白蛇伝のあらすじ

 

主人公は「白素貞(白素贞bái sù zhēn)」(または「白娘子」)と言います。白素貞は一匹の白蛇でした。青蛇(小青 xiǎo qīng)と山で修業を積み、千年が過ぎると人間の姿になることができました。大雨に遭遇されて二人は杭州西湖の断橋でもう一人の主人公「許仙(许仙 xǔ xiān)」と出会って、許仙は傘を彼女たちに貸し、自分はずぶぬれになって家に戻りました。白素貞は心がやさしい許仙のことが好きになり、恩返しのために、許仙と結婚しました。
鎮江の金山寺の住職・法海(fǎ hǎi)は白娘子のことを知り、許仙に教えました。許仙は白素貞の蛇姿をみてかなり驚いたが、愛する妻を守る決心しました。白娘子は男の子(許士林 xǔ shì lín)を無事産み落とした後に、法海が再びやってきて白娘子を雷峰塔に閉じ込めてしまい、この塔が倒れないかぎり彼女がお日様を目にすることはないと言い渡します。二十年後、許士林が状元になって、白娘子が雷峰塔から放され、家族と楽しく暮らしました。

 

名シーン

 

断桥相会(duàn qiáo xiāng huì)


白素貞と小青が登場するシーンです。杭州の西湖、、小橋、蓮の花、油紙傘などと相まって、水墨画のムードが満載に。

白素貞が許仙を救い出すために法海と戦うシーン

 

水漫金山(shuǐ màn jīn shān)


「水漫金山」は白素貞と法海和尚が熾烈な戦いを繰り広げる有名なシーン。

 

 

「白蛇伝」が生まれたところ

浙江省:杭州

「白蛇伝」の起源は中国の杭州にあります。白娘子と許仙の最初の出会いは杭州西湖の断橋です。白娘子が閉じ込められた雷峰塔も西湖にあります。

世界遺産(shì jiè yí chǎn)—杭州西湖(háng zhōu xī hú)


西湖断桥(xī hú duàn qiáo)


旧雷峰塔(jiù léi fēng tǎ)


新雷峰塔(xīn léi fēng tǎ)

白娘子と許仙の縁の始まりである油紙傘も杭州の一つの名物です。
杭州に行かれる際に、是非油紙傘の美しさを堪能してください。


油纸伞(yóu zhǐ sǎn)

 

おまけ

杭州に行ったらぜひ見たい「印象西湖」は白蛇伝をモチーフにしたナイトエンターテイメントです。あの张艺谋(zhāng yì móu)が監督で中国ならではのスケールの大きい煌びやかなショーとなっています。感動すること間違いなしです!

印象西湖(yìn xiàng xī hú)

 

 

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おすすめ中国語映画【后来的我们】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【后来的我们:2018年】(Hòulái de wǒmen)

2018年制作/120分/中国
邦題:僕らの先にある道

監督: 劉若英(Liúruòyīng)/制作:张一白(Zhāngyībái)

主演:井柏然(Jǐngbǎirán)、周冬雨(Zhōudōngyǔ)、田壮壮(Tiánzhuàngzhuàng)

 

 

夢を抱き、遙光から北京へ上京した男女の物語です。
友達から恋人、そして苦楽を共に過ごし、将来をも思い描いた相手との2007年から2018年までの約10年が描かれています。
この映画では、除夕夜(Chúxì yè)の様子や、地元と都会での暮らしの違い、北京で夢を追う若者たちとその厳しさが描かれています。

林见清(Línjiànqīng)と方小晓(Fāng xiǎo xiǎo)は、地元に帰省するために乗った電車で出会います。
见清はゲームクリエーターを目指し、小晓は北京在住の男と結婚し北京に住むことを夢みます。
小晓に惹かれながらもどうしても素直になれない见清は、いい友達として小晓の傍でただ見守ることしかできません。
见清の周りからは何人も同じ夢を追いかけた友人が去っていき、小晓は何度も失恋し、二人とも北京で生きることの厳しさを経験していきます。

それでも见清と小晓は、意気揚々と朝から晩まで働き、お互い励まし合いながら、衣食をともに過ごします。
次第に互いの夢を応援し合っていた関係から、互いの夢が自分の夢へ、そして自分の夢がそうではなくなった時、二人を待っていた運命はその時二人が望んでいたものではありませんでした。

「北京暮らしはギャンブル。金が尽きないうちは何度でもやり直せる。全力で取り組もう(见清)」

まさに北京は夢を叶える場所、そして叶えるまでどんなに屈辱的な思いをし、成功するのと引き換えに大事なものを失ったのか、北京で懸命に生きる若者のリアルが伝わってくる作品です。

監督は、歌手や俳優と多方面で活躍し才女として注目されている刘若英、制作は映画監督としても有名な张一白です。

『后来的我们』予告編

 

まとめ

 

1978年という年、それは中国の歴史における分岐点ともいえる年です。

1979年から始まった 「改革と開放」 の政策以降、中国は約30年の間、年平均で10%近い経済成長を遂げてきました。

今回ご紹介した映画から、この1978年という年、そしてそれ以降の時代の雰囲気を感じていただけたと思います。

こうして中国は劇的な発展を遂げましたが、さまざまな問題もありました。

再開発による立ち退き問題、中国と台湾の分断、児童誘拐や人身売買、エイズ村、高齢化問題等。

これらは中国で課題とされていることのごく一部ではありますが、こうした社会問題を通じて中国について改めて考えるきっかけになったと思います。

それ以外にも、中国の生活や文化が伝わってくるような映画もご紹介いたしました。

食文化、中国の銭湯の文化、障害を抱えた家族、中国の内モンゴル自治区の暮らし、結婚式などの慣習、村の貧しさと都会への憧憬、除夕夜(Chúxì yè)の様子や、地元と都会での暮らしの違い、北京で夢を追う若者たち等、より身近に中国を感じていただけたと思います。

まだまだご紹介しきれていない中国の魅力がたくさんあります。

ぜひこれをきっかけに中国についてもっと学んでみてください。

 

 

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おすすめ中国語映画【王首先的夏天】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【王首先的夏天:2001年】

(Wáng shǒuxiān de xiàtiān)

2001年製作/87分/中国
邦題: 思い出の夏

監督:李继贤(Lǐjìxián)
主演:魏志林(Wèizhìlín)、成泰燊(Chéngtàishēn)

都会に憧れる農村の子どもたちの気持ちをよく描いている作品です。
この映画では、村の生活や学校、村の貧しさと都会への憧憬がよく分かります。

舞台となった山西省大同(Dàtóng)の新栄区の村は、明の時代の城壁があり、戦争時代には兵隊が屯田していた名残が残っている田舎村です。
そこで12歳で小学4年生の王首先(Wáng shǒuxiān)が住む村に、映画の撮影隊がやってきます。
子役を1人選び、村で撮影したいという話に、首先はどうしても選ばれたくて一度は他の子どもが選ばれたのにもかかわらず諦められません。
そしてついに首先が子役に選ばれましたが、結局そのチャンスを自分で逃してしまいます。
それは演技だと分かってはいても、どうしても嘘がつけない思いでした。

その思いによって台本だけではなく、教科書を全て暗唱する課題も乗り越えることができたのに、奇しくもその強すぎる思いによってせっかく掴んだ自分のチャンスをも逃してしまいました。
首先の正直すぎる実直な性格が、どうしても都会の豊かさを求めてしまう農村での貧しい暮らしを際立たせています。

監督は「第六世代」と言われる李継賢監督です。
今回の撮影では二人を除いて全て役者の経験がなく、主役の首先も現地の農家の子から選んだそうです。
他の役者も60程の中学を訪ね、一般人から面接し選びました。
そうして選ばれた役者たちは、村の生活によく馴染み、よりこの映画を素朴で、温かみのある作品に仕上げています。

『王首先的夏天』動画

 

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おすすめ中国語映画【图雅的婚事】

 

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中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【图雅的婚事:2006年】(Tú yǎ de hūnshì)

2006年製作/96分/中国

邦題:トゥヤーの結婚

ベルリン国際映画祭(2007年)

金熊賞 監督:王全安(Wángquán’ān)主演:余男(Yú nán)

 

中国の内モンゴル自治区の暮らしや、結婚式などの慣習、家庭の事情について、よく分かる映画です。

中国は広いということはよく聞きますが、それが体感できる映画です。

同じ中国でも、その住んでいる文化や生活はまったく違うということが思い知らされます。

内モンゴルの北西部、そこは草原の砂漠化が進み、图雅(Tú yǎ)は、水を汲むために毎日30キロもの道を往復しています。

图雅は、息子と娘、そして事故で下半身不随となってしまった夫との4人暮らしです。

寝たきりの夫を抱え、图雅は一人、畑仕事や羊の放牧、水汲み等、朝から晩まで働き一家を支えていました。

しかしそんな厳しい生活が負担となり、ついに图雅も身体を壊してしまいます。

そして家族の生活のため、图雅は夫と離婚し、再婚することを決意するのです。

ただし夫を愛する图雅の再婚相手への条件は、夫の同居でした。

何人も图雅に求婚しますが、图雅の条件は変わりません。

そしてついに图雅の条件をのんでくれた相手に出会い、图雅は再婚を果たしますが、物事はそんなに上手く進みません。

最後の結末は、ある意味ハッピーエンドともいえる展開だったかもしれません。

しかし生活のために結婚するという矛盾は、图雅にとっても、そして家族にとっても、簡単に消化できる感情ではないということが分かります。

 

雅的婚事』予告編

 

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おすすめ中国語映画【洗澡】

 

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中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【洗澡 Shower:年】(Xǐzǎo)

1999年製作/92分/中国

邦題:こころの湯

テサロニキ映画祭(1999)グランプリ、Golden Alexander、観客賞

トロント国際映画祭(1999)国際批評家連盟賞

サンセバスチャン映画祭(1999)監督賞、OCIC賞

ロッテルダム映画祭(2000)観客賞

 

監督:张杨(Zhāngyáng)

主演:濮存昕(Púcúnxīn)、姜武(Jiāng wǔ)、朱旭(Zhū xù)

 

 

中国の銭湯の文化や、障害を抱えた家族、立ち退き問題について、よく分かる作品です。

この映画では、陕北(Shǎn běi)やチベットの奥地等、さまざまな入浴シーンが出てきますが、監督はそれらを通じて、人の心を表現したかったのだと言います。

 

この物語は、刘大明(Liú dàmíng)が、父と弟の住む実家に帰京することから始まります。

父は弟とともに銭湯を経営しており、そこは地元の人々の憩いの場所です。

そんな北京の下町、胡同に根付いた銭湯で、地元の人々が励まし合い、時に喧嘩もしながら懸命に生きている様子が描かれています。

ホッとさせられるような映画ですが、知的障害を持った弟とその家族の問題や、立ち退き問題等、厳しい現実も容赦なく描かれています。

大明は知的障害のある弟を恥じ、隠して生きてきました。

そんな後ろめたさもあって、なかなか地元に戻らなかった大明と父との感情的な場面は、まさに家族の問題を赤裸々に語っています。

立ち退き命令によって親しい人々が皆バラバラになり、父との思い出の場所でもあり、みんなに会える場所でもあった銭湯も、ついに取り壊されてしまいます。

そこで誰もが感情を露にできなかったのにも関わらず、弟だけは自分の感情や想いを発します。

その正直すぎる気持ちが、立ち退き問題の現実をよりシビアに訴えます。

 

张杨監督は、第六世代の監督で、世界的にも非常に注目されている監督です。

父親役の朱旭(Zhū xù)は芸能団体の最高権威「北京人民芸術院」の創立当時からの名優で、中国で国宝とまで言われる存在です。

弟役の姜武(Jiāng wǔ)、大明役の濮存昕(Púcúnxīn)も、有名な映画に多数出演し、数々の賞を受賞するほどの実力派俳優です。

 

『洗澡 Shower』予告編

 

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おすすめ中国語映画【飞越老人院】

 

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中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【飞越老人院:2012年】(Fēiyuè lǎorén yuàn)

2012年製作/104分/中国邦題:グォさんの仮装大賞

東京国際映画祭(2012)アジア映画賞スペシャル・メンション

ドーハトライベッカ映画祭(2012)観客賞 

監督:张杨(Zhāngyáng)

主演:许还山(Xǔháishān)、吴天明(Wú tiānmíng)、颜丙燕(Yánbǐngyàn)

 

高齢者養護施設を飛び出し、仮装番組に出演した人々のハートフルコメディです。

中国の高齢者養護施設で暮らす人々と、その家族との事情がよく分かる作品です。

 

この高齢者養護施設で暮らす人々は家族とのさまざまな問題を抱えています。

友人、周(Zhōu)を頼って、高齢者養護施設を訪れた葛(Gé)もその一人でした。

息子との確執で、孫の結婚式にも招いてもらえなかった葛。

ここで暮らす人々は人生に後悔し、家族との関係がうまくいかず孤独を感じています。

まさに中国の家族問題について考えさせられます。

でもそれだけではありません。

周がみんなに呼びかけ、天津で行われる仮装番組に出演することにしたのです。

みな生きがいを見つけ、生き生きと練習に励みます。

その過程には怪我をしたり、家族の反対に合ったり、様々な困難がありました。

しかしそれでも諦めず、高齢者養護施設を脱出します。

バスに乗って天津へと向かう過程で、ピクニックをしたり、遊牧民のゲルで食事を振る舞ってもらったり。

それは周の、まさに笑って最後を迎えたいという願いそのものでした。

家族との確執や金銭問題、高齢者養護施設の満室状態など、日本でも問題となっている中国の高齢化問題について考えさせられる作品です。

 

この映画に出演している俳優は、中国の名だたる名優ばかりです。

70代、80代の名俳優たちの存在感に圧倒させられます。

 

越老人院』予告編

 

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おすすめ中国語映画【最爱】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

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中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【最爱:2011年】(Zuì ài)

2011年製作/100分/香港、中国
邦題:最愛

ローマ国際映画祭(第6回)個性的女優賞

監督:顾长卫(Gùzhǎngwèi)
主演:章子怡(Zhāngziyí)、郭富城(Guōfùchéng)、陶泽如(Táozérú)

 

中国で、一つの村ないし複数の村の数十世帯で数十人、ひいては百人以上の人々がエイズウイルス(HIV)に感染しました。
これらの村は「エイズ村」と呼ばれています。
映画の舞台となった河南省の山奥、娘娘廟は「エイズ村」でした。
この「エイズ村」の感染のルートは献血と輸血です。

中国の地方当局が一九九〇年代、貧しい農民に輸血用の有償献血を奨励した「売血」政策により、多くの村民がHIVに感染しました。
売血所では、経費節減のため、採血に使う注射針の使い回しが行われたほか、設備も衛生情況も基準に達していない不法のものでした。
さらに規定された手順どおりに作業していない成分献血がHIVの蔓延を助長しました。

これらのHIVの農村での大流行は貧困によるものです。
一部の村では、血を売ることによって生計を立てている者もいました。
現在、中国政府は医療支援などを行っていますが、未だ十分な支援を受けることができない村もあります。

この映画では目を覆いたくなるような現実が、そのまま描かれています。
映画の始まり方も容赦ありません。
この物語は、ある少年が毒リンゴを食べ亡くなってしまうことから始まります。
毒リンゴは少年の父を恨みに思う村人によるものでした。
少年の父は村で売血を斡旋し、不潔な注射針の使いまわしでHIVを蔓延させた男だったのです。

実は、この父の弟である赵得意(Zhào déyì)も売血によりHIVに感染していました。
この物語は、同じように売血によりHIVに感染してしまった商琴琴(Shāng qín qín)と得意を中心に描かれています。
二人の恋愛を中心に物語が展開しますが、その過程にはHIVへの差別や、村の貧困や無知が描かれています。
この映画は度重なる内容の手直しと上映延期の結果、愛情物語がメインになってしまったという前評判だったのですが、実際に見ていただければ分かるように、二人の恋愛物語というだけではありません。
二人が最後まで人間らしく懸命に生きる姿から、より一層この問題の深刻さ、そして憤りややるせなさを感じます。

 

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おすすめ中国語映画【亲爱的】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【亲爱的:2014年】(Qīn’ài de)

2014年製作/130分/G/中国・香港合作
邦題:最愛の子

チャイニーズアメリカン映画祭(第10回) 最優秀女優賞
中国映画監督協会賞(第6回)特別審査員賞
金鶏奨(第30回)最優秀助演男優賞
チャイニーズ・シネフィリアアワード(第4回)最優秀女優賞
北京大学学生映画祭(第22回)最優秀作品賞、最優秀女優賞
香港電影評論学会大奨 推薦映画(第21回):最優秀女優賞、最優秀脚本賞
ゴールデン・フェニックス・アワード(2015年)最優秀主演男優賞
香港電影金像奨(第34回)最優秀主演女優賞
東京フィルメックス(第16回)観客賞  等

監督:陈可辛(Chénkěxīn)
主演:赵薇(Zhàowēi)、黄渤(Huáng bó)、郝蕾(Hǎolěi)、朱东旭(Zhūdōngxù)、周品睿(Zhōupǐnruì)

 

 

この物語は実際に起こった事件を基に作られています。

中国では年間20万人の子どもが行方不明になっています。

中国で1年間に立件される子どもや女性の誘拐事件は約2万件で、1日平均50件です。

「人贩子(Rénfànzi)」という、子どもをさらって売り飛ばす誘拐犯を指す言葉がある程、中国では児童誘拐や人身売買が身近な問題です。

このように中国で誘拐が多発する背景には社会保障制度の未成熟と、一人っ子政策の影響があります。

民間研究機関の調べによると、内陸部の農村住民が受け取る年金は月120元程度で、都市部会社員の約20分の1しかないようです。

貧しい地域ではさらに半額の月約60元程度で、医療保険なども不十分だそうです。

そうした農家が、一人っ子政策の影響もあり、後継ぎに恵まれなかった場合、やむを得ず、老後の暮らしを支える働き手として子どもを買い求めるのだそうです。

この映画では深圳で誘拐された3歳児、田鹏(Tián péng)が誘拐され、3年後に農村で発見される物語です。

田鹏は誘拐犯の妻、李红琴(Lǐhóngqín)を母として慕っており、実母のことを覚えていません。

同じ場所で暮らしていた妹も実子ではないとされ、養護施設に送られます。

しかし子どもにとっては、たとえ実母ではないとしても红琴のことが忘れられません。

それは红琴にとっても同じことでした。

児童売買の罪深さ、さらには被害者の弱みに付け込んだ詐欺行為の卑劣さなど、被害者の家族たちの苦悩から、この問題の悲惨さに胸が打たれます。

ただしこの映画はそれだけではありません。

加害者とされる誘拐犯の妻でもあり、子どもたちの親でもあった红琴のやるせない思いも描かれています。

誘拐された子どもだということを知らなかった红琴の立場からしてみれば、ある日突然子どもを奪われてしまった悲劇でもあるのです。

この映画は、まさに中国の根深い社会問題について雄弁に語ってくれています。

 

監督、陈可辛は、中国・香港・台湾のアカデミー賞と呼ばれる3つの映画賞において最優秀監督賞を受賞した唯一の映画監督です。

また香港の映画監督としては初めて中華文化の発展に貢献した人物に贈られる名誉賞「中華文化人物」(2014年)を授与されたほか、釜山国際映画祭(2014年)にて、アジアを代表する監督・俳優に贈られるアジアスターアワード特別賞を受賞するほど、中国だけでなく世界的に有名な映画監督です。

 

亲爱的』予告編

 

 

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おすすめ中国語映画【团圆 Apart Together】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

中国についてよく分かる傑作映画10

社会問題・都市と地方・生活様式の違い

今回は主に、文化大革命以降の歴史、社会問題、現代中国の生活様式や食文化の違いに関する映画をご紹介いたします。急速に発展を遂げた現代の中国を知る上で、文化大革命以降の歴史は非常に重要です。

また社会問題では、現代において非常に身近で複雑なテーマを扱った映画をご紹介させていただきます。時には目を覆いたくなるような場面もございますが、ぜひ最後までご覧下さい。

【团圆 Apart Together:2010年】(Tuányuán)

2010年製作/97分/中国
邦題:再会の食卓

ベルリン国際映画祭(2010)銀熊賞(最優秀脚本賞)

監督:王全安(Wángquán’ān)
主演:由卢燕(Yóu lú yàn)、凌峰(Líng fēng)、徐才根(Xúcáigēn)

 

中国と台湾の関係、食文化、上海、立ち退き問題、婚姻制度について、よく分かる作品です。
「中国と台湾の分断」というテーマで、生き別れた夫と妻との再会を描いています。

1949年、国民党が台湾に撤退して以来、長い間中国と台湾は分断されました。
そして多くの国民党兵士の家族が本土に取り残され、数十万世帯が生き別れになりました。
この物語は、そうして生き別れてしまった家族の再会を描いています。

1987年、規制が緩和され、台湾当局は退役軍人の本土帰省を許可しました。
この映画では、台湾老兵帰郷団として帰省した台湾老兵と、上海に住む妻との実話を元にしています。
監督自ら3か月間、ある家族を取材したそうです。

台湾に渡った夫、刘燕生(Liúyànshēng)と、上海に残った妻、乔玉娥(Qiáoyù’é)との会話は、まさに生き別れてしまった夫婦の軌跡です。
「逃亡すれば銃殺、泳いで本土に戻ろうと大勢の人が海に飛び込んだが、誰も戻ってこなかった」、そう語る燕生に、玉娥は「文化大革命という時代を、子どもを抱えた国民党軍兵の妻が生き延びられただけで幸福」と自身のことについても話し始めます。
話しているうちに一途にお互い想い続け、今でも両想いでいることが分かります。
しかし例えかつて二人が夫婦だったとしても、そしてどんなにお互い二人で一緒に暮らすことを望んだとしても、もはやそれは二人だけの問題ではなくなってしまいました。
大反対する子どもと、一緒に苦労をともにした夫を残して、自分の気持ちをただ優先させることはできません。
結局、踏み切れずに選択した玉娥のその後は、まさに今の中国の家族の問題を象徴しています。


この映画では「食卓」も重要なテーマとなっています。
この作品では家族が食卓を囲んで一緒に食事をするシーンが何度も出てきます。
この食卓のシーンで、最初は穏やかに話していても、一緒に食事をしていくうちに、徐々にお互い激しい感情を見せていきます。
これは中国でも東北人特有の感情表現で、会話や食事を何度も重ねていくことで感情が表しやすくなるのだそうです。
このように食卓の場面から、感情表現の表し方や特徴なども見ることができます。
また中国では日本以上に一家全員で食卓を囲むことを大事にしています。
それにも関わらず最初は賑やかだった食卓も映画が進むにつれて、閑散としていきます。
この食卓の場面から、親子関係の変化や家族の在り方について考えさせられます。
また食卓には、あらゆる家庭料理が並べられています。
お客さんを歓迎するために出す蟹やお酒等、上海の食文化についても学ぶことができます。

この映画では、他にも上海の街並みがよく分かります。
現代の中国を象徴する街でもある上海。
世界でも類をみない程の速さで発展していく大都市でありながら、古い街並みも依然として残っています。
また貧富の差も極端で、驚くほど裕福な人もいれば、助けが必要な人もいます。
そんな上海のリアルも作品から感じることができます。
映画で取り上げられた家族が住んでいる場所は、上海の中でも古い建物が多くひしめき合った路地にあります。
立ち退きを命じられ、じきに新しく建てられている高層ビルに引っ越す予定です。
そんな開発が進む上海の今を象徴したような場面があらゆる場面で取り上げられています。

 

团圆 Apart Together』予告編

 

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