コロナ明け後、初再開の中国短期留学企画は北京のお近く4つの直轄都市の一つ:天津で開催することとなりました。8/9(土)~8/17(日)の9連休、お盆期間を活用してイーチャイナ池袋校2回目となる中国開催イベント「2025天津大学短期語学留学」を行いました!2019年に第1回目の「西安短期留学」を開催し、2回目は2020年に「湖北省:武漢-華中科技大学」へ行こうと計画しましたが、新型コロナウイルスに直撃し、開催中止となってしまいました。。。
コロナの猛威も沈静化を見せ、その後、2024年の11月には日本人への中国渡航ビザ免除も始まり、ご縁があって中国大学ランキング11位の名門:天津大学へ夏休み期間を利用しての「イーチャイナ単独班」短期留学を開催する運びとなりました。
急ピッチで準備を進めましたがやはり「学習あり、現地交流あり、観光あり」の非常に大満足な内容で終えることができました。中国語学習者にとって現地中国で本場の中国語に触れる機会というものはとても大事だと思います。
以下、日記帳になりますが日付毎でその活動報告をしていきます。
8月某日:事前にwechatグループを作成し、存在は知っていましたが実際に参加するメンバーで顔合わせをするべく、出発の1週間前にオンラインで会いました。東京以外の参加者がいるのと、オンライン環境が普及していることもあり、実際に参加するメンバーの方で自己紹介なども行い現地での再開を誓いました!
第一日目:8/9(土)
第一日目は基本移動日になるのでそれぞれ天津大学現地に集合する流れでした。メンバーによっては前入りして、北京や天津の観光を楽しんだり、ホテルで休んだりと様々です。夜には各自集合できたので近くの餃子屋さんで初日の集合をし、明日からの本格留学に備えるのでした。

第二日目:8/10(日)
天津の朝は早い!ホテルの設備は中々でリーブナブルでしたが朝食はビュッフェなので各自好きなものを食べます。




ホテルから歩いて20分程度で実際に授業を行う国際教育学院まで到着します。ここではイーチャイナ単独班での開催になるので天津大学の先生たちが開幕式を準備してくれました。用意した動画を拝見して、資料や教材などを受け取りします。いよいよ短期留学の内容が始まります!


開幕式の後は、大学の先生たちが大学内キャンパスを案内してくれました。天津大学は天津市でも観光地にもなるほど著名ですので、キャンパス内にも様々な名所もあります。中国最初の大学となった北洋大学の碑やニュートンの木、写真でよく見る東門、冯骥才文学芸術研究所などなど。衛津路キャンパスの総面積は136.2万平方メートルもあり、学生は約4万人もいます。大学のキャンパスが一つの街のようになっているので、複数の学食やスーパー、美容室から銀行、携帯ショップなどいろんなお店もあります。


午後は国際教育学院の別校舎まで移動し、ここは先生たちの事務室になっています。それぞれ日本語堪能な先生たちが天津の歴史や名所、観光地、美食などを紹介してくれました。印象的だったのは「天津の3絶」すなわち「狗不理包子」「麻花」「耳朵眼」、天津の3大名物の話でした。これから始まる天津の観光でぜひ味わってみたいと思いました。


夕方からは先生たちに教えてもらった天津の鼓楼付近を散策しました。大学外を出て、天津の街並みや人々を見たりとても新鮮でした。こちらもお勧めされた天津名物「煎饼果子」の名店二嫂子を見つけて、美味しく本場の味をいただきました!日も暮れて来たので、この日はタクシーでホテルに戻り、休みました。中国のタクシーアプリ「滴滴打车」は非常に便利でした!


第三日目:8/11(月)
いよいよ今日から中国語の授業が始まります。60分の内容を全10コマで用意してもらい、先生は天津大学のベテラン張先生です。マシンガンのように中国語のシャワーを浴びせてくれるので、中国語の知識や表現がさまざま膨らんでいきます。単語当てクイズや生徒が先生役を行う模擬レッスンなど学習者が飽きない工夫がたくさんありあっという間の2時間レッスンです。張先生の中国語授業はアンケートでも非常に高評価でした!

学食での昼食後、午後からは文化体験授業です。この日は「書道」でした。書道は経験されたことがある人も多いですが、一味違ったのは、後半は「書画」の内容も行ったことです。赤や緑の色を使って、濃淡で魚や草を表現する先生のテクニックにびっくりしました。先生が描くと簡単そうに見えますが、自分で書いてみると非常に難しい。。。とても良い経験になりました。最後に作品で集合記念写真を撮りました。


その後、夕方からは天津観光に行きます。天津の観光地にもなっている「古文化街」と「イタリアロード」へ。中国の古代の街並みで様々なお店やお土産、遊戯店もたくさんあり、まさに観光地でした。ガイドさんも中国語で説明してくれるので熱心に説明を聞きます。イタリアロードはイタリア風の街並みなので若者も多くおしゃれな印象でした。天津は近代に英仏露米伊などの諸外国に占領されていた歴史があるので街中では欧米風の建物が目立ちます。


第四日目:8/12(火)
この日も午前は中国語授業を行い、午後からは文化体験授業その2「篆刻」を行いました。先生が準備してくれた「篆書」の自分の名前が固い石に書いてあるので、それを黙々と彫刻刀で掘っていきます。「難しい」、「固い」、「疲れる」などの言葉を挟みながら沈黙も続き、先生にもアドバイスとちょっとしたサポートを受けながら完成させていきます。前日に書いた「吉」の字と「書画」に自分で掘った「篆刻」を押したときは盛り上がりました!作品も篆刻も持ち帰ることができたのでとてもよい記念になりました!


その後、天津観光の一つの目玉「海河夜景遊覧船」に乗るため、天津の中心地へ移動しました。遊覧船が19:00からの乗船になるため付近の屋台で軽く食事をし、段々と暗くなって来たので列に並んで乗船が始まります。天津の先生によるとこのクルーズは人気なので1カ月前から予約しないとチケットが取れないそうです。天津の中心地を流れる海河を50分程度で夜景を見ながら観光できる人気のツアーです。途中「天津の眼」や「世紀時計」などの名所も覗き見ることができます!


第五日目:8/13(水)
本日も午前は中国語の授業から、「先生役を生徒が行う」という授業にスパイスを与えることによって、指名された本人は緊張感が走ります。ただ講義を聞いているだけでは人の記憶には30%しか定着しないそうですが、人に教えると90%が定着するという研究もあるそうです。張先生の楽しい中国語レッスンが続きます。
午後は少し時間が空いたので、天津大学の隣にある「南開大学」にお邪魔しました。どちらも天津の名門大学で、理系は天津大学、文系は南開大学に「一長の利」があるそうです。どちらの大学も「大学記念グッズ」を販売しているので、購入すると良い思い出になります。


午後からは天津三絶の一つ「狗不理包子」を作る体験です!大学の食堂の中に接待用のキレイなスペースがあるので、そちらに「狗不理包子」の会社の方が来てくれ、包み方を一緒に体験します。生地や餡は事前に用意いただいていたので、お手本を見ながら包みますが、これまた難しい。お手本の先生は簡単そうに包みますが、何年も練習して上手くなるのだと思いました。肉まんの「ひだ」が18つあるのが「狗不理包子」の特徴だそうですが、どうしても「餡」がはみ出てしまい難しいものです。それぞれ自分が包んだ「包子」を蒸しで美味しくいただきました。
この日はその後、近くの水上公園を散策し、マッサージ店で疲れを癒しました。

第六日目:8/14(木)
この日も午前中の授業を終え、午後からは文化体験に代り、中国企業訪問のプログラムを行いました。天津大学のOBが経営する「天地伟业技术有限公司」に伺い、中国ビジネスの力強さを感じることができました。日本で言う「セコム」に近い会社で、セキリティ―で世界第7位の大きな会社です。中国は14億人という物凄い数の人間がいるので、良くも悪くも日々様々な事件や事故が起こります。日本以上に街中に防犯カメラが大量に設置されているので、よく言えば「安心」、悪く言うと「監視」されている状況です。ただ技術は素晴らしいので、学校教育や災害現場などでも有効活用されているという事例を拝見しました。その後、天津のシンボル「天津タワー」にも登り、発展目覚ましい天津の街並みを一望しました!


第七日目:8/15(金)
中国語の授業も5日目となり、本日が最終となりました!張先生はwechatでもグループを作って、天津に関することや中国語学習に関することを昼夜問わず「呟いて」くれてその知識も非常に勉強になりました。先生側でこのような対応をしてくれるのは実際のところ負担だったと思いますが、明るく楽しく中国語の知識を提供していただきました!謝謝!張老師!


その日は、その後天津博物館に向かいました!5階建てで大きい建物なので人も多く、数多くの展示物が並んでいました。天津は特に近代からその存在感を増してきた都市なので19世紀以降の欧米や日本から侵略された歴史もあり、それが今の天津の街並みにも大きく影響していると感じました。


天津博物館散策後は、近くのショッピングモールを見学し、天津大学近くの新彊のレストランに行きました。中国の食べログアプリ「大众点评」で4.8点の高評価だったので入店しましたが、お店に入ると納得で、新彊風の店構えや食事中に民族衣装での踊りパフォーマンスがあったりとエンターテイメントにも力を入れていました。新疆の名物料理「大盘鸡」はとても美味しく非常に印象に残っています!

第八日目:8/16(土)
前日に閉幕式を前倒しで行ったため、八日目は午前中自由時間ができました。そのため各自好きに行動しましたが一部のメンバーは天津大学の新学区の北洋キャンパスへ行くことにしました。老学区から高速バスで40分程度なので学校付近のバス停から出発し、大学内を散策しました。新キャンパスである北洋園キャンパスは中心地から離れた郊外にあるので総面積はさらに大きく243.6万平方メートル、夏休み期間中なのでほとんど人がいませんでした。

戻ってきた後は午後から天津の観光地「五大道」へ行きます。天津中心の五つの大きな道があつまる「エリア」のことを指すので、その範囲は広くじっくり見ると2~3日はかかるそうです。名所の「瓷房子」「庆王府」をガイドさんの解説付きで見学し、中心にある「民园」付近も散策しました。広々とした芝生の公園にもなっていて、多くの家族連れが休日を楽しんでいました!

ホテルに帰宅後は、最終日の夜となるので円卓のレストランで乾杯、今回の留学の感想や思い出を語り合いました。翌日早い方は早朝出発のため最後の宴となります。

第九日目:8/17(日)
最終日の17日はほとんど異なる飛行機で帰国するため、移動日になりました。一部メンバーは上海、韓国経由で帰ったり、時間があるメンバーは天津市内を観光したりそれぞれが楽しみました。

撮影した写真は1,000枚以上ありご紹介しきれないほどですが、参加者の満足度は非常に高く「楽しかった」のが間違いありません。5年振りの中国短期留学企画となりましたが、中国は奥深い国で、まだまだいろんな地域が残されていると感じました。中国の現地で、中国語を使って中国人と交流することは中国語学習者にとって貴重な経験になると思います。今回の参加者メンバーからも「次回また参加したい」との声をいただいており、イーチャイナアカデミーでは今後も中国の大学と連携した短期留学を企画していくつもりです。ぜひ一緒に中国へ行きましょう!
最後にご参加いただいた参加者の皆様ありがとうございました!今回の「2025天津大学-短期留学」の成功は皆様のご協力のおかげであります!多谢!!
文責:イーチャイナアカデミー池袋校 市川
参加者の声
今回の短期留学に参加した感想を教えてください!
中国語の語学力の確認とレベルアップを図ることを目的に参加しました。当初中国語で授業が聴き取れるのか心配でしたが、先生の分かり易い中国語のお陰で理解できました。授業も一方的に聴くだけでなく、中国語でクイズを解いたり、先生の代りに教室の前に立ち、模擬講義を行ったり、参加型の授業で毎日本当に楽しかったです。生きた中国語に触れた感じがしました。また今回中国語を学んでいる参加者の方達と知り合えて、中国語学習の励みとなり心の支えになりました。参加して本当によかったです!
今回の短期留学に参加した感想を教えてください!
中国は何度か一人で訪れていました。またオンライン留学を多数していましたが、やはり現地滞在をしたいと考えていて、色々探す中でこのプログラムに出会いました。授業、文化体験、街歩き等、共に参加している皆さんと共有できたのは、一人での訪問とは異なり、とても価値がありました。イーチャイナでの受講歴等はありませんが、今回参加できてよかったと思います。
今回の短期留学に参加した感想を教えてください!
前回2019年の西安短期留学が楽しく充実していたので大いに期待をしての2回目の参加で、今回も大満足の日々でした。イーチャイナの短期留学は、他では出来ない豊富で充実した内容と交流が大きな魅力だと思います。参加人数的にも一緒に行動しやすく、また逆に自由行動も出来るので、学習・文化体験・観光・自分がやりたい事にチャレンジと、有意義な日々でした。憧れの饭卡をもらい、種類豊富で美味しい大学の食堂で毎日お腹いっぱいだけど、このチャンスを逃したくない!と、一生懸命様々なメニューを食べたのはとても良い思い出です。今回はイーチャイナメンバーでひとクラス。一冊の教科書を通しで学びました。先生の教え方が上手ですごく楽しい授業でした。観光ではガイドさんがついたので、午後も中国語のシャワーを浴びながらの現地体験、という贅沢さ。中国の人とも沢山触れ合いました。企画するのは大変だと思いますが、今後も期待しています。
今回の短期留学に参加した感想を教えてください!
前回2019年の西安短期留学では非常に有意義な経験ができたため、今回も参加を決意しました。近くて遠い国である中国は、情報もメディアからの一方的なものである傾向が強いと思いますが、実際は非常にダイナミックで我々日本人の生活と同様に変化に富んでおります。短期留学では、中国語学習だけではなく、中国の歴史・食文化等の探究することができ、非常に貴重な経験が得られました。