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【世界初のロボット運動会】

2025年8月15日、中国・北京で「人型ロボット運動会」が開催され、世界初の試みとして注目を集めました。参加したのは人間ではなく、ロボット選手でした。この大会には、日本を含む16カ国から約280チーム、500体以上の人型ロボットが参加し、26種目にわたる競技が行われました。

エンブレム
大会のエンブレムは、二進法の「0」と「1」で構成された運動状態のロボットです。「0」と「1」はデジタルの基礎コードであり、現実と仮想世界をつなぐ架け橋でもあります。「0」と「1」で形づくられたロボットは、先端的なデジタル技術と知能アルゴリズムを象徴しています。また、ロボットの動的な姿勢は、競技の場における挑戦と闘志を表現しています。
2025年世界人型ロボット運動会の第1弾主要競技には、競技種目・パフォーマンス種目・シナリオ種目の3つのカテゴリー、計19種目が含まれています。

競技種目には、100メートル、400メートル、1500メートル、4×100メートルリレー、100メートル障害走、立ち幅跳び、立ち高跳び、自由体操、さらに2対2・3対3・5対5のサッカー競技が行われます。
パフォーマンス種目では、単体ロボットによるダンス、集団によるダンスが設定されています。
シナリオ種目はヒューマノイドロボットの実際の応用シーンに焦点を当て、産業(工場での資材搬送と整理)・病院(薬品の仕分けと分包)・ホテル(来客対応と清掃サービス)の3分野で計6種目が行われます。これらの応用場面を通じて、ロボットの実用的なスキルや高度な知能レベルが披露されます。
3日間にわたる激しい競技を経て、世界16か国から集まった280チームが計487種目を完走しました。すべての記録は、人形型ロボット発展史上、初めての大会公式記録となりました。

ダンスの試合において、光谷東至と北京舞踊学院が共同で制作した人とロボットの共演作品『秦俑魂』がダンス部門の優勝を果たしました。出演したロボットは身長約1.7メートル、体重70キロで、3Dプリントによる甲冑をまとい、音楽のリズムに合わせて舞い、壮大な迫力を表現しました。
また、販売店には数多くの商品が展示され、日本円で何千円程度のロボットから、億を超えるロボットまで幅広く取り扱っています。中国政府は2027年までに人型ロボットの能力を大幅に向上させる予定です。