| “池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任の方、中国出張が多い方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。
【中国の無人タクシー】

2019年に長沙で初めて一般向けの試験運行が行われた無人運転タクシーは、現在では中国の武漢、深圳、北京、上海、広州などの大都市で大規模な商業化段階に入っています。その中でも百度のApollo Go(萝卜快跑)は、1日平均注文件数が15,555件に達しています。無人タクシーの運行時間は通常、午前7〜9時から午後10〜11時までですが、広州のWeRideでは24時間運行が実現されています。料金は一般のタクシーとほとんど変わりません。

無人タクシーを利用するには、まず専用アプリをダウンロードする必要があります。アプリで乗車場所を指定すると、近くの車を呼ぶことができます。無人タクシーの前列座席には乗客は座れず、後部座席には3人まで乗ることができます。車内中央には透明の仕切り板があり、後部座席には2台の電子スクリーンが設置されています。
乗車後は、まず自分の携帯電話番号の下2桁を入力して行先を確認します。続いて乗車時の安全注意事項を確認し、シートベルトを着用し、「行程開始」を押すと出発します。画面をタップすれば、走行を終了したり、カスタマーサービスに連絡したりでき、さらに車内の温度や音楽も操作できます。走行速度はおおよそ時速50〜60キロです。

もし車内に忘れ物があった場合、アプリを通じてカスタマーサービスに連絡することができます。忘れ物がまだ車内にある場合は、再度アプリで配車を依頼して取り戻すことができますが、その際には呼び出した分の運賃は自己負担になります。

乗客の感想から見ると、良い点もあれば、課題もまだまだあります。新鮮で楽しく、快適かつ安全は良い評価ですが、一方で指定された乗降場所にしか停車できないため、自由度は低く、道路状況が良い場合でも、少しゆっくり走ると感じる声もあります。これからもより多くの人々に便利で安心な移動手段として定着していくことを期待しています。