五星級ホテルが続々と「屋台営業」を開始

 

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【五星級ホテルが続々と「屋台営業」を開始】

五つ星ホテルがこぞって屋台を出し始めました。かつては高嶺の花だった豪華な場所が、次々と敷居を下げ、ホテルの入口に長テーブルを並べて、数十元(数百円)程度の料理を販売するようになっています。このような光景は数年前には想像もできなかったが、今では当たり前のものになってきています。

 

 文化・観光部のデータによると、全国の五星級ホテルはこの5年間で100軒以上減少しました。かつて頼りにしていたビジネス宴会や結婚披露宴の市場は急速に縮小しており、民政部のデータでは2025年の結婚登録件数が20%減少しています。さらに「禁酒令」の実施が追い打ちをかけ、多くのホテルの売上高が20%も落ち込み、「生き残ること」が最も差し迫った課題となっています。

 

 そのため、写真のような光景が映るようになりました──五星級ホテルのシェフが厨房を飛び出し、ホテルの入口に屋台を設けます。警備員はもはや秩序維持だけでなく、値札を掲げる役を担い、マネージャー自らが呼び込みを行います。値段は屋台並みでありながら、品質は五星級の看板を掲げています。消費者も長い列を作って買い求め、求めているのは安全・安心と星付きの腕前です。こうした現象は、メディアによって「五星級ホテルの屋台出店」と呼ばれています。

 

 一部のホテルでは、翌日の料理を予約できるサービスも提供しています。メニューを掲載したwechatグループを作り、利用客がそのグループ内で料理を予約して、翌日取りに行けば、直接料理を受け取ることができ、並ぶ必要はありません。

 

 では、料理の値段を見てみましょう。

「酸菜魚」48元

「小龍蝦」88元/1キロ

「肉まん」5元/一個

「紅焼大排」16元/2枚

おつまみ各種 10元

 価格面では普通のレストランとほとんど変わりません。五星級ホテルが「屋台」を出す現象も、消費需要の低迷、企業や公務旅行の予算削減、宴会予約の減少といった影響を受け、消費者がより庶民的でコスパの高い商品を求める傾向が強まっていることを示しています。

 

 

 

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