| “池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国の文化・流行を紹介しています。語学を勉強するにはその国の文化を理解することも必須です。中国文化を知ってより中国語を楽しみましょう!
【人気急上昇の麻辣湯】
今、日本では麻辣湯(マーラータン)はとても人気で、今年の新語・流行語大賞の候補30語にも選ばれました。特に若い女性からの支持が高いです。
日本の麻辣湯は多くの場合、漢方薬を使ったスープを採用しており、八角やシナモンなど20種類以上の中薬材を融合させています。伝統的な麻辣の味わいを残しつつ、養生効果を強調することで、日本の消費者の“健康志向の食”へのニーズに合致しています。
スープは改良されており、辛さを抑えつつ香りをしっかり残すことで、辛いものが苦手な日本人でも受け入れやすい味になっています。また、油を控えめにし、野菜を多く組み合わせることで、低カロリー・高食物繊維という特徴を持つ食事スタイルを形成しています。
またセルフ形式の量り売りは、まるでスーパーで自由に食材を選ぶような感覚を顧客に与えます。こうしたDIY的な参加体験は日本の外食では比較的珍しく、特に若い世代を強く引きつけています。
麻辣湯の起源として最も広く知られているのは、四川や重慶の長江沿いで働いていた船頭や纤夫(荷物を運ぶ人)の間で生まれたという説です。 当時、彼らは過酷な労働の合間に、河辺で手に入る野菜や豆腐などを竹串に刺し、沸いた湯に入れてさっと茹で、そこに唐辛子や花椒を加えて味付けして食べていました。寒さをしのぎ、手早く栄養を取れるこの簡易料理は、やがて地元の人々にも広まり、独特の「麻辣」の風味を持つ庶民の食べ物として定着していきました。
中国では麻辣湯は時代とともに大きく変化してきました。
最初に現れたのは1980年代末から1990年代の四川や重慶です。道端の屋台で野菜や豆腐を大鍋で茹で、麻辣味を加える素朴な小吃として親しまれていました。
その後、麻辣湯は東北地方に伝わり、清湯で茹でてタレをかけるスタイルへと独自に発展しました。特に学生の間で人気を集め、価格の安さと食材の豊富さから、学校周辺の小規模店が急増しました。

2000年頃になると、食材をショーケースに並べて客が自由に選ぶ形に変わり、現代的な麻辣湯の基本形が確立します。この時期から、冷蔵管理や統一スープなど、標準化された運営が進みました。
2010年代に入ると、楊国福や張亮麻辣湯などのチェーン店が全国で拡大し、調味料供給、店内デザインの統一、スープの多様化など、本格的な標準化と商業化が進みました。

さらに近年では、健康志向の高まりを受けて、低油・低塩のスープ、トマトや菌湯などの軽めの味が人気となり、店内の雰囲気もよりカフェ風・スタイリッシュに変化しています。若者の「映える」需要に合わせ、麻辣湯はより多様で洗練された業態へと進化し続けています。
麻辣湯は、北米や東南アジアの中華街から広まり、近年は日本や韓国でも人気が高まっています。自選式で健康的なイメージが受け入れられ、辛さ控えめのスープや地元食材を使うなどのローカル化も進み、アジア系の新しい定番メニューとして定着しつつあります。
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