“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。
中国についてよく分かる傑作映画10選
現代史・社会問題・自然災害
私たちは中国について、古代から近代までは学校の世界史で学びますが、現代史については学ぶ機会は多くありません。しかし今の中国を知るためには、そしてこれからの日本と中国との関係を考えるためには、現代史を知ることが非常に重要です。
今回は、近現代の歴史、社会問題、自然災害に関する映画を中心にご紹介いたします。社会問題や自然災害も、中国の近現代の歴史と大きく関わった問題ばかりを扱いました。中国について学ぶことはたくさんありますが、中国がどんな歴史を歩んできたか、まずそれを知ることから始めてみましょう!
【火龍:1986年】(Huǒlóng)
『火龍/The Last Emperor』
1986年製作/中国・香港合作
邦題:火龍
日本配給:東宝東和
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清朝中国の末代皇帝(mò dài huáng dì)、溥仪(Pǔyí)の生涯をたどる伝記ドラマです。
『The last emperor』の続編とも言える映画で、中国共産党刑務所を出所し、53歳で初めて平民となった溥仪(Pǔyí)の、その後の半生が中心に描かれています。
元4番目の妻に追及されたり、紅衛兵の迫害に苦しむこともありますが、妻とともに試練に耐え、慈しみ合い、ささやかながらも幸せな暮らしを送る溥仪(Pǔyí)が印象的な映画です。
かつて皇帝だった溥仪(Pǔyí)が平民として生きることは簡単なことではなく、妻は不器用で、生活感がない男と結婚したことを同情されたり、溥仪(Pǔyí)が全く家事ができないことに腹を立ててしまうこともあります。
それでも妻に一途で、一生懸命平民として生きようともがく溥仪の姿は人間味を感じさせ、共感できます。
この映画は、同時期に作られた「ラストエンペラー」と合わせて鑑賞するのがおすすめです。
焦点を合わせた時代が異なりますが、映画の雰囲気も違います。
この二つの映画の違いから、当時の中国映画の特徴を感じられるかもしれません。
『火龍/The Last Emperor』(Huǒlóng)動画