中国ビジネス向けコラム-中国の関税

 

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中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任や出張などビジネス向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国的关税】(Zhōng guó  de guān shuì )

近年は、中国とアメリカの貿易上の争いが盛んにおこなわれています。そのキーワードの一つが関税になるでしょう。特にトランプ大統領になってからアメリカファーストを推し進めるようになっており、アメリカに不利なことをしないようにしています。簡単にいえば、アメリカは現在貿易が赤字が拡大している状態です。つまり、輸出はそれほどないのに輸入が増えていることから貿易赤字になってしまうわけです。アメリカは外国から購入するものが多い割には、販売するものが少ないためもらっている給料の割にたくさんの買い物している状態です。これが貿易赤字の発端になっています。
貿易赤字を解消するために、中国との関係も今までとは違ったものにせざるをえませんでした。そこで、中国に対して関税を高くするようにしています。

これはどのような意味かといえば、中国の商品をアメリカに輸出しようとする場合高い関税をかけることによって、アメリカの業者は中国の商品を購入するのは難しくなります。関税がかかっている分割高になるからです。そうすると、アメリカとしては今まで安く手に入れることができた中国の商品を輸入するメリットがなくなるでしょう。その結果、アメリカの中国からの輸入は減少の一途をたどってしまいます。そうすると、米国としては国内の産業を守ることができると言えます。なぜなら、今まで中国の商品を安く購入していたため米国内の産業が落ち込んでいましたが、高い関税をかけることによって輸入が少なくなるため米国内で作った製品を米国の人たちは購入することになります。

ただ、そうすると中華人民共和国としては、輸出が制限されてしまうことになり不利になることが理解できるでしょう。輸入と輸出の関係はそれぞれの国同士で綱引きが行われているもので、どちらかが強く引けば片方は引っ張られることになるわけです。この傾向はいつまで続くかは明確ではありませんが、少なくともアメリカの景気を考えるとしばらくはこの傾向を続けていくしかありません。

 

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