中国ビジネス向けコラム-中国人との交渉術-部下

 

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中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任や出張などビジネス向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国人との交渉術-部下】

ビジネスで中国に行くとき、中国人の部下ができることもあります。そういうときには日本人の部下と同じように扱えばトラブルになる危険性があるので注意をしましょう。では、中国人の部下と仕事をするとき、どのような交渉術を使えばよいのかというと、大事なのは面子を重んじることです。

何か失敗をした時、日本人が相手であれば職場で叱責するかもしれませんが、中国人の場合にはそんなことをすれば同僚たちの前で恥をかかされたということで反省よりも怒りがこみ上げてきます。そうなると翌日から仕事に来なかったり、恨みを抱いて上司の足を引っ張ろうと思いもかけない事件を起こすかもしれません。

では、何も言わなければいいのかというと、そういうことでもなく面子が潰されないやり方であれば大丈夫です。つまり、メールやSNSを使って密かに中国人の部下を個室に呼び出し、誰にも見えないように叱れば面子を保つことが出来ます。

そのとき、反省の言葉を口にしたならば、それ以上のことをするべきではありません。もしそれでも叱り続ければ、反省したのになぜ許してくれないのかという感情が出てきます。そうなると今後の仕事にも悪い影響が出てくるので、加減をしなければいけません。

逆に褒めるときには、日本人ならではの言葉にしなくても理解できるということは通用しないと思ったほうがいいです。いい仕事をしたときには、その場で良かった点を褒めてやることでやる気を引き出すことが出来ます。この場合には、周囲に人の目があったほうが効果的です。ただし、異性を褒めるときには、細心の注意を払う必要があります。中国でも、異性に対して容姿を露骨に褒めたりするとセクハラと思われることがあるからです。どれだけ親しくなっても褒めるならば、仕事の内容だけにとどめてください。

あと、言葉だけでなく形で評価することも必要です。たとえば成果に対して報奨金を渡したり、休暇を与えるといった心遣いも必要です。

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