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池袋中国語コラム 中国新一線都市紹介~成都~

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任や出張などビジネス向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【天府之国:成都】

“中国”と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?中国のニュースなどでよく目にする首都北京の“天安門広場”でしょうか?上海の立ち並ぶビル群でしょうか?それとも食の都“広州”のおいしい食べ物ですか?人それぞれイメージがあると思います。ここでは“成都”の魅力について紹介します!「“成都”という名前は聞かれたことがあるかもしれないけど、実際にどんな所なの?」と思われる方も沢山いらっしゃると思います。この成都という都市は“見てよし、学んでよし、食べてよし”の三拍子を備えた素晴らしい場所です。是非このコラムを通して“成都”観光気分を味わってみてください!!

成都概要

成都は四川省の省都で、成都には1600万人以上の人が住んでいると言われています。場所は中国の西南地区に位置しています。内陸の都市ですが、海沿いとはかなり離れています。北へ向かえば有名な九塞溝、西へ向かえばチベット、南へ向かえば雲南省があり、風光明媚な山岳地帯に囲まれた平原に位置していて、土地が肥沃で生産性も高いため、古から“天府の国”(中国語では天府之国[tiān fǔ zhī guó] )と呼ばれてきました。今では北京、上海、広州等のいわゆる特に発展している“一級都市”(中国語では一线城市と言ったりします[yī xiàn chéng shì] )に次いで発達している都市でもあります。“急成長を遂げる大自然に囲まれた大都市”それが成都です。

 

学んでよし!歴史好きにはたまらない

 

中国の歴史はとても長く、「中国四千年の歴史」という言葉をよく耳にします。
中国の歴史は本当に長いですが、この成都の歴史も非常に長いのです。日本でも人気のある“三国志”で登場する“蜀”の国(中国語では蜀を[shǔ] と呼びます)があった場所、それが今の成都です。歴史が好きな人にはたまらないと思います!!ここでは蜀を治めた劉備玄徳、劉備を支えた関羽と張飛、そんな偉人たちを思いにはせながら2000年近く前の蜀の気分を味わうことができます。というわけでまずは歴史に関するスポットから紹介します。

豆知識:中国の方は中国五千年の歴史といいます。四千年と言うと気分を害してしまいます。中国の方と会話をするときには覚えておきましょう。

武侯祠[wǔ hóu cí]

ここでは蜀の国の英雄である劉備、関羽、張飛、諸葛孔明に関する様々な展示物が飾られています。有料ですが、日本語の音声ガイドもありますのでしっかりと説明を聞くことができます。三国志に興味のある方にとっては絶対に行きたい場所だと思います!「有料の音声ガイドはちょっと負担です」という方でも日本語の説明書きが数多くありますのでそこからぜひ足を運んでみてください。
この武侯祠ですが、その隣に“锦里”という観光場所がありますので二つをセットにして観光してみると良いでしょう。
豆知識:成都はなんといっても蜀の国ですから地元の人はみんな三国志好きなのかというと、意外と興味のない人も多いです。蜀があった場所ですからみんなが劉備のことが好きかというとそうでもなく、中国国内では曹操の方が人気があったりします。

 

三星堆[sān xīng duī]

ここの博物館ではもっと古い歴史に触れることができます。成都市内から約40kmほど離れた広漢市にある“三星堆博物館”ではなんと3000年ほど前のものと思われる青銅器や金属製品を見ることができます。中でも“青銅仮面”と呼ばれるものは幅が1メートルほどもあります。これらの仮面の顔も独特で、目が飛び出ていたり、耳が伸びていたり、誰が何のために造ったのか現段階では特定できないようです。これほど前の時代の物となると日本ではなかなか目にすることができませんので、一度訪れてみてもいいかもしれません。

 

成都大熊猫基地[chéng dū dà xióng māo jī dì]

中国と言えばパンダ、パンダは全部で2千頭にも満たない数で中国しかいない絶滅危惧種です。中国でも特級保護動物として大切に保護されています。日本では上野動物園のパンダが有名ですが、パンダ外交なんて言葉があるようにパンダたちは各国に友好大使として送られています。

成都のパンダ基地は市内から車で40分ほどの距離で100を超えるパンダたちを見ることができます。施設は約130haもあり広大で、赤ちゃんパンダから大人パンダまで様々活動しています。パンダたちは早朝の時間に活発に動くので早い時間に行くのがお勧めです。パンダ好きもそうでない人もぜひ訪れてほしい場所です。

 

都江堰[dū jiāng yàn]

都江堰は成都の西60kmほどに位置する世界遺産で、秦代に作られた水利施設です。当時、秦王の命を受けて四川省の太守に着任した李冰は極端な水不足になるかと思えば、今度は川の氾濫で苦しむ農民たちの姿を見ました。この岷江の問題を解決しようと、李冰は大規模な工事を行おうと立ちあがりました。

その後、約8年の月日を経て完成した都江堰は、岷江の氾濫による水害を治めるとともに、成都の大平原に岷江の水を引いて地域に豊かな恵みをもたらし、後の秦の天下統一に大きく貢献したといわれています。一帯を穀倉地帯へと変え、「天府の国」と呼ばれる成都平原の繁栄の基盤を作りました。以降、現在までも農業用水、生活用水、工業用水として地域に豊かな恵みをもたらしています。

中国では「万里の長城」「南北大運河」「都江堰」を古代の三大土木工事と呼んでいますが、建築当時の役割を現在まで果たし続けているのは「都江堰」のみとなっています。

 

食べてよし!四川料理!!

さて歴史の次はやはりこれです!四川料理!!これは成都に行ったら絶対に外せません。四川料理といえばなんといっても辛い料理ですが、麻婆豆腐やタンタンメン等の発祥となった物がここ成都にあります。是非成都に来たら本場四川料理を堪能してみてください。代表的な物を紹介します。

 

火锅[huǒ guō]

なんといっても代表的なのがこの火鍋です!!日本で言う鍋料理のことです。とはいえ日本の鍋とはだいぶ異なります。特に代表的なのが中が真っ赤に染まった鍋です。唐辛子をたくさん入れているので赤くなります。四川ではとにかく唐辛子をいれます。「私は辛いの平気だよ」という方はぜひ挑戦してみましょう。

注意:辛い味を受け入れることができても後でお腹にくることがあります。火鍋を食べる時には体調管理にも気を付けましょう。特に食べすぎには注意です。

ちなみに「私は辛いのはちょっと…」という人もご安心ください!そんなあなたには鸳鸯锅[yuān yāng guō] がお勧めです。鸳鸯锅というのは日本語で表現するとミックス鍋となります。鍋の中に仕切りがあって片方は辛いもの、もう片方は辛くないもの、という風に区別することができるわけです。辛いのが苦手な人も辛くない方を食べれば四川の火鍋を十分に堪能できます。この鸳鸯锅は片方が辛い赤、片方は辛くない白に色分けするのがスタンダードなのですが、赤と白の異なる鍋が織りなす視覚効果が絶妙です。“見る楽しみ”を味わうこともできます。

注文の際の中国語

ちなみに中国語で辛いは辣[là]辛くないは不辣[ bú là]、ちょっとだけ辛くしたいときは微辣[wēi là] といいます。注文の時に自分の求める味付けをはっきり言っておけば安心です。ちなみにもし「私は超辛いのを食べたい」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな強者のあなたであれば超级辣 [chāo jí là] と言ってみてください。特別に辛くしてくれるでしょう。※注文に関しては自己責任でお願いします。

 

串串香[chuàn chuàn xiāng]

竹串に野菜、肉、海鮮などを自分の好きな材料を刺して、タレにつけてから食べるというものです。特徴はまずこのタレが赤いことです。唐辛子系の材料がたっぷり入っています。そして、このタレはほぼ油です。かなり辛く、コッテリしています。辛いもの、コッテリ系が好きな人にとってはたまらないです。

豆知識:この串串香ですが最近では日本でも流行ってきています。日本では火鍋の部類に入れられることが多いですが、中国国内では火鍋と串串香は全く別物です。

 

担担面[dàndànmiàn]

中国語では担担面[dàndànmiàn] といいます。呼び方はほとんど変わりません。是非本場の味を堪能してください。

 

麻婆豆腐[má pó dòu fǔ]

中国国内では麻辣豆腐[má là dòu fǔ] と呼ばれることの方が多いです。日本の味付けとは違いますので是非違いを楽しんでください。

 

宫保鸡丁[gōng bǎo jī dīng ]

鶏肉と唐辛子とピーナッツを一緒に炒めているものです。おススメの一品です!

 

抄手[chāo shǒu]

抄手とはワンタンのことです。ワンタンは中国全土にあるのですが、四川ではこのワンタンを紅油[hóng yóu] と呼ばれる調味料につけて食べるのが一般的です。紅油とは油を唐辛子などの辛い調味料で辛く味つけしたものです。味はもちろん美味しいのですが、価格が安いことも魅力の一つです。「お金がないけど成都の美食を食べたい…」という方にはお勧めです!

豆知識:ワンタンは場所によって呼び方が変わります。四川では抄手、広州では云吞[yún tūn] その他の地域では馄饨 [hún tun ] と呼びます。

さて、ここまで代表的な四川料理についてお伝えしました。成都には他にも美食がたくさんありますので、是非ご自分の舌で味わってみてください。

 

四川料理と日本の中華との違い-麻

日本にも中華料理屋さんがたくさんあります。先ほど紹介した四川料理と同じメニューを日本でも味わうことができます。でも本場成都の四川料理はやっぱり味付けが違うんです。一番の違いは花椒[huā jiāo] を使っているところです。花椒は山椒の仲間ですが、日本料理で使用されることはまずありません。日本の中華料理屋さんでもほとんど使われません。この花椒を食べるとしびれるような辛さを感じるのですが、この味を中国語では麻[má] と表現します。四川料理の多くの料理にこの花椒が使用されています。この麻の味を存分に堪能できることも成都の魅力の一つです。

さて、次はお勧めの観光地を紹介します。

 

見てよし!目で楽しむ成都!

锦里 ( jǐn lǐ )

石畳調の街並みにお店がずらりと並んでいるのがこの锦里です。最初に紹介した武侯祠の脇にあります。ここでの楽しみは何といっても“成都”の魅力が凝縮されているところにあります!成都のお土産、工芸品、劇、B級グルメ、中国のパフォーマーといった見ているだけでワクワクするようなものが集まっています。

この锦里は明や清の時代の建築方法に倣って造られているので歩いているだけでも歴史の重みを味わうことができます。なんといってもうれしいのが入場無料であるというところです。お土産を何も買わなかったとしてもブラブラ散歩するだけで昔の中国の雰囲気に浸ることができます。今中国ではやっているミルクティー[奶茶nǎi chá]を片手に散策してみても面白いと思います。小休止のためのベンチもたくさんあるので休憩しながら行き交う人々を観察したり、隣の人と談笑してみてもいいかもしれません。

またここでは成都のB級グルメ(中国語では小吃[xiǎo chī] )を堪能することができます。最も代表的なのが張飛牛肉(张飞牛肉 zhāng fēi niú ròu)です。 味ですが、やはり辛いです。ただ、ちゃんと観光者のために辛くないものもありますので安心してください。他にもたくさん小吃があります。目移りしちゃうくらいです。中国では食べ歩きに関してもとても寛容ですのでゆっくり時間をかけながら锦里の世界観を楽しんでください。

 

四川劇 ( sì chuān jù )

成都では川剧[chuān jù] と呼ばれる四川劇を楽しむことができます。この四川劇ですが、登場してくる人の仮面が瞬時に入れ替わります(变脸 biàn liǎn)!!あまりの速さに思わず「うそ!!」と言いたくなります。種も仕掛けもあるはずなのにどういう原理のなのかは全くの謎です。成都の各所で上映されていますが、锦里の中でも何箇所か四川劇の会場があります。値段もピンキリで数百元する所もあれば数十元で鑑賞できる所もあります。予算に合わせて計画してみてください。鑑賞時にはお茶やちょっとしたお菓子を提供してくれますのでちょっと疲れたときによってみてもいいかもしれません。

 

茶館 ( chá guǎn )

蜀の国であった成都は古から土地が肥沃であるということを最初に紹介しました。そのため成都の人々はお茶を飲みながらのんびりゆったりと生活を楽しむことができたわけです。そういうわけで成都には茶館がたくさんあります。中国語では(茶座[chá zuò] ,茶馆[chá guǎn] と言います)。四川の人といえば無類の麻雀好きで知られていて、昼間から茶館でお茶を楽しみながらトランプやマージャンをしてゆっくりと時間を過ごしているのです。もし時間に余裕があれば足を運んでみてください。

豆知識:中国には“飞机飞过秦岭,飞机上就能听到四川打麻将的声音了!”という言葉があります。訳すと「飛行機で四川の上を通過するとマージャンを打つ音が聞こえてくる!」という意味になります。それほどみんなマージャンやトランプが大好きなのです。

 

春熙路 (chūn xī lù)

锦里は古い街並みを再現した場所ですが、この春熙路[chūn xī lù] はまさにモダンそのもの、成都のファション、グルメの最先端を行く場所で若者でごった返しています。“成都の原宿”とでも言いましょうか。こちらも食べ歩きOKです。なんとここには日系デパートのイトーヨーカドー(伊藤洋华堂yī téng yáng huá táng )と伊勢丹(伊势丹 yī shì dān)もあるんです。中国ではどんな感じなのかを見てみても面白いと思います。「やっぱり日本の物が食べたくなってしまった…」なんて思ったときにはおススメです。

豆知識:成都には郊外の店舗も合わせてイトーヨーカドーが8件あります。まだ増やす予定とのことです。ほかにもIKEAがあったりします。そういうわけで中国初心者の日本人が住みやすい都市と言われています。

 

おまけ、四川方言

中国には数多くの方言があり、成都も例外ではありません。成都の地元の人が話す中国語はいわゆる標準語と呼ばれる中国語とは大きな違いがあります。もし中国語をすでに勉強されているのであれば、是非現地の方と会話してみてください。様々な方言を持つ中国という国の懐の深さを感じることができますよ。3つだけ四川方言を紹介します。

巴适[bā shì] →很好[hěn hǎo] の意味
没得[mò děi]→没有[méi yǒu] の意味
啥子[shá zi] →什么[shén me]の意味

もし現地の人と会話する機会があればこうした成都の方言を使ってみてください。外国人が四川方言で話して来たら成都の人はとても喜んでくださいます。

成都で“見て、学んで、食べる”いかがでしたか?蜀の国成都には私たちを引き付ける魅力がいっぱい詰まっています。実際行ってみるとイメージしていた中国と違う発見もあると思います。長い歴史を持ちながら急速に発展している成都からはきっと多くのエネルギーを頂けるはずです。ぜひこの“天府之国”を肌で味わってみてください!!

 

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