おすすめ中国語映画【二十四城記】

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国映画をご紹介します。映画を見ることで中国に対する歴史や文化などの理解が深まるとともに日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になる映画はぜひチェックしてみてください。

 

中国についてよく分かる傑作映画10

現代史・社会問題・自然災害

私たちは中国について、古代から近代までは学校の世界史で学びますが、現代史については学ぶ機会は多くありません。しかし今の中国を知るためには、そしてこれからの日本と中国との関係を考えるためには、現代史を知ることが非常に重要です。
今回は、近現代の歴史、社会問題、自然災害に関する映画を中心にご紹介いたします。社会問題や自然災害も、中国の近現代の歴史と大きく関わった問題ばかりを扱いました。中国について学ぶことはたくさんありますが、中国がどんな歴史を歩んできたか、まずそれを知ることから始めてみましょう!

【二十四城記:2008年】(Èrshísì chéng jì)

2008年製作/112分/中国・日本合作
邦題:四川のうた
日本配給:ビターズ・エンド、オフィス北野

 

四川省・成都にある50年にわたり中国の基幹工場として栄えた、巨大国営工場「420工場」が商業的な施設「二十四城」(Èrshísì chéng)へと建て替えられるため閉鎖されました。

そして3万人の労働者が失業し、その敷地内でくらした10万人の家族たちの“故郷”が失われました。

そこで働いていた労働者たち100人に話を聞き、そのうち8人の心揺さぶられる実話を基に再現されたのが、この映画です。

この映画では8人の労働者の声を聞くことができますが、そのうち4人の俳優以外は、全て実際に「420工場」で働き、暮らした人々が出演したセミ・ドキュメンタリー映画です。

 

「一世紀にわたる社会主義のもとでの経験が中国の人々の運命にどのように影響を与えたかを見つめようと思いました。社会の変動の複雑さを理解するためには、その中で生きてきた人々の直接的で、心の奥底からの告白を聞かねばならないのです。」(賈樟柯監督)

 

人員削減で突然リストラ宣告された侯(Hóu)、迷子になった子どもを置き去りにして船に乗り込まなければならなかった大麗(Dà lì)、「職場の花」として噂された敏華(Mǐn huá)、そんな個人の話が、大躍進政策、文化大革命、大飢饉、ベトナム戦争、高度成長期の大量解雇といった中国がたどってきた激動の半世紀の歴史と重なり合います。

山口百恵主演の大ヒットTVドラマ「赤い疑惑」の主題歌、イギリスの作家イェイツの詩、流行歌、成都を詠う古典詩、労働者の歌、伝統的な歌劇等、人々の記憶とともに流れる音楽は、その時代を物語り、哲学的な深みをもたらします。

1956年に設立された国営工場「420工場」、この映画は、目まぐるしい政治的変動の中でたくましく生き抜いてきた人々の姿を通して、中国がたどってきた激動の歴史を浮き彫りにしています。

 

二十四城記』(Èrshísì chéng jì)予告編

 

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