インバウンド向けコラム-讨价还价

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、ホテル業の方や中国人のお客様に接客する方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【讨价还价】(tǎo jià huán jià)

中国のインターネットニュースサイト「今日頭条」に2017年2月、「日本でやってはいけない3つのこと」と題して旅行者に注意を喚起する記事が掲載されました。中国国内では当然のように行っていても、日本では通用しないことを挙げています。その1番目は買い物での「値切り」と指摘しています。

中国国内や東南アジアへの旅行では「値切り」は普通に行われ、また売る側も価格をわざと高く示しているので値切らなければ損をすることになるが、日本は社会が「誠実」で、売る側も誠実な値段設定をしており、「値切り」をすることは商品に価値がないと訴えていることを意味する、と解説し、できるだけ値切るべきではないと諭しています。
中国では、デパート、スーパーや「値切り禁止」などの張り紙があるお店は除き、地元のお店や自由市場でものを買うときはたいてい値切るのが普通です。

中国人が買い物する時、値切る理由としては、以下の3点を考えています。

⓵気軽な気持ちでちょっと言ってみる
商品の価値や魅力を十分に感じていて、予算も足りている状態だが、出来ればより安く買いたい、と考える。

②予算が足りないので、安くなれば買いたいのにと考える
商品の価値や魅力を十分に感じているが、予算が足りていない状態で、どうしても買いたいが、安くなれば予算を確保することができる。

③ 価格にしては価値が少ないと感じた
予算は足りているが、商品の価値が望むレベルに達していない状態で、値引きを求める。

また中国でよくある値引きの方法として、まとめてたくさん買うと値引きするという方法があります。客を引き寄せる面白い表現としては「买一送一」という表現で、直訳すると「一つ買ったら、もう一つプレゼント」という意味です。つまり2個を1個の値段で買えるという意味になります。例えば定価1,000円の物を半額で売るよりも「买一送一」として2個売った方が一度にたくさん買ってもらえるわけで、お店側としては効率が上がります。応用として「买二送一」2つ買ったら1個プレゼント、「买三送一」3つ買ったら1個プレゼントというものもあります。中国人観光客はまとめ買いが好きなので、お買い得感を感じてもらえるこの方法はかなりお勧めです。 中国人観光客向けにサービスや商品を提供している方はぜひ参考にしてみてください!

お勧めレッスン: ホテル接客の中国語