“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国の文化を紹介しています。語学を勉強するにはその国の文化を理解することも必須です。中国文化を知ってより中国語を楽しみましょう!
【二十四节气】(èr shí sì jié qì)
2022年に開催された北京冬季五輪の開会式では、「24」という数字が演出意図を読み説くキーワードでした。この「24」とは、中国の伝統的な暦に使われる二十四節気によるもので、日本でもなじみある風習です。
立春 lì chūn—立春
立春とは、二十四節気において、春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。2月上旬はまだまだ冬ですが、立春を過ぎたあたりから初めて強い南風を感じます。
雨水 yǔ shuǐ—雨水
雨水は「雪が雨に変わり積もった雪が解け始める頃」という意味です。この時期は、北の方はまだ雪が残っていますが、南の方は春の足音が聞こえ始めます。
惊蛰 jīng zhé—啓蟄
蟄には「地中で眠る虫」という意味があります。つまり、啓蟄は冬ごもりしていた虫が穴を開けて地中から顔を出す時期(そろそろ暖かくなる時期)とされています。
春分 chūn fēn —春分
春分になると太陽が真東から登って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになると言われます。
清明 qīng míng—清明
清明は清浄明潔を略した呼び名で、万物が清らかで生き生きした状態のことを言います。
南の方は花が咲いて春らしくなる頃で、北の方は雪が融け、春が訪れます。4月4日前後の清明節にはお墓参りの風習があります。
谷雨 gǔ yǔ—穀雨
穀雨は春の最後の節気で、「春の雨で穀物が潤う」という意味があります。この時期に種をまくと雨に恵まれることから、作物がよく成長すると言われます。
立夏 lì xià—立夏
立夏は夏の始まりです。晴天が続くさわやかな季節で、ゴールデンウィークの頃に当たります。その日に豆を食べる風習があります。
小满 xiǎo mǎn—小満
小満は田植えの準備が始まる時期で、上海などの江南地域では梅雨に入ります。
芒种 máng zhòng—芒種
芒種は、「稲をはじめるとする穀物の種をまく」という意味です。「芒máng」と「忙máng」の発音が一緒で、ちょうど田んぼの仕事が忙しい時期ですので、「忙种」とも言います。
夏至 xià zhì—夏至
夏至になると、北半球では1年で最も昼の時間が長い時期を迎えます。
小暑 xiǎo shǔ—小暑
小暑には、「少しずつ暑くなっていく」という意味があります。この時期は湿度が高く気温も高いです。湿気の中に夏の気配を感じる時期です。
大暑 dà shǔ—大暑
大暑は一年中で最も暑い時期です。最も冷たいものを食べたくなる時期ですが、中国医学の観点ではその時期に冷たいものを食べると胃腸に大きなダメージを与えるので控えるべきと言われています。学校が夏休みに入る時期でもあります。
立秋 lì qiū—立秋
暦上は立秋からが秋ですが、実際はまだまだ暑いです。しかし、朝と夜は涼しくなります。この時期の暑さは「秋老虎」と呼ばれます。自然界が実る季節に入ります。
处暑 chǔ shǔ—処暑
「出暑」とも言います。「暑さから出る」という意味があります。処暑は暑さがおさまる頃とされ、日によっては朝晩に涼しさを感じる時期です。
白露 bái lù—白露
白露は草花につく朝露のことを指し、この時期になると秋を感じられるようになります。
空は高く秋雲を見かけるようになります。昼と夜の寒暖差が激しくなります。
秋分 qiū fēn—秋分
秋分を迎えると昼と夜の長さが同じになり、秋分を境に日が短くなります。朝晩は肌寒さを感じるなど、本格的に秋の気配が漂う時期です。
寒露 hán lù—寒露
寒露は「草花に冷たい露がおりる」という意味で、秋が深まる季節です。北の方はそろそろ冬に入ります。
霜降 shuāng jiàng—霜降
霜降には「朝早くに霜がおりる」という意味があります。気温がますます低くなります。
立冬 lì dōng—立冬
立冬を迎えると、暦の上では冬が始まります。
小雪 xiǎo xuě—小雪
「小雪」の「雪」は寒さと降水量を指します。「小雪」は小さい雪が降るという意味ではなく、これから徐々に冷え込みが厳しくなり、降水量も増えていくという意味です。初雪を観測するなど、冬本番を迎える頃です。
大雪 dà xuě—大雪
大雪は本格的に雪が降り積もり始める時期です。寒さが厳しさを増します。また、春節が近づき慌ただしくなる時期でもあります。
冬至 dōng zhì—冬至
冬至は1年で最も昼が短い日とされます。北は水餃子、南はワンタンを食べる風習があります。
小寒 xiǎo hán—小寒
小寒は「寒の入り」と呼ばれ、寒さが厳しさを増す頃です。
大寒 dà hán—大寒
冬の季節の最後の節気。小寒から15日程度で寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時期です。
日本で暮らしていると二十四節気はややずれを感じることもありますが、もともとは西安で作られたものなので、西安に住んでいるとちょうど季節がピッタリと当てはまるそうです。それぞれの節気の意味を知っていると、より季節を楽しめるというものです。
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