中国語を勉強し始めた人がまず最初に当たる壁が発音です。その理由として4声からなる声調は発音が同じでも声調違うと意味がまったく違ってしまうという点と日本語にない発音が複数あるからだと言えます。今回からはその発音についていくつか紹介をしていきたいと思います。まず発音が難しいものの1、2位を争うといっても過言ではない反り舌音を紹介します。
反り舌音 うまく読めましたでしょうか?うまく読めなかった方はスマチュで練習していただくか、中国語ネイティブと練習しましょう!
儿化音
”儿化音”についてです。儿化音ってなんだ?と思う方がいるかもしれませんが、分かりやすいのが漫画「キン肉マン」に出てくるラーメンマンとか「銀魂」に出てくる神楽ちゃんとかがしゃべる時に語尾で「~アル」って言うやつですね。日本人がみんなちょんまげしてると思われるくらい偏見ですが、日本人から見た中国人が「~アル」ってしゃべるイメージはここから来てるようです。特に北京とか北の人がこの「儿化音」をよく使います。ではその説明と練習を見てみましょう。
普通語の中で母音のerだけで音節になることができます。またその他の音節と一緒に使うことでこの音節の母音と一緒に使い巻き舌になります。この現象を”儿化”と言い、この母音を”儿化音”と言います。この”儿”の中では巻き舌という動作だけでなく、儿化した音節はやはり一つの音節となります。漢字で表記する場合は”儿”を足して2文字となり、ピンインの場合は最後に”r”を付け足すだけで事足ります。例えば”根儿[根]”(gēnr)”花儿[花]”(huār)などがあります。
儿化の作用:
語義を区別します。例えば”火星”は太陽系の9つの星の一つを指しますが”火星儿”では火花を指します。”信”は郵便物を指し、”信儿”では伝言や便りのことを指します。
言葉の品詞を区別します。例えば、”画[描く]”では動詞ですが、”画儿[絵]”になると名詞です。”挑[担ぐ]”では動詞ですが、”挑儿[荷物を数える単位]”になると量詞になります。
儿化の作用:
感情表現に違いが出ます。ある種の言葉は儿化した後、ごくわずかな意味を含みます。話し手の好意、親しみまたは蔑視の感情が出てきます。例えば”冰棍儿[アイスキャンディー]”、”麻绳儿[アサ縄]”、”墨水瓶儿[インク壺]”、などの言葉は聞くだけでそれが儿化する前よりも小さいもののイメージを表します。
また、”小熊儿[小熊]”、”红脸蛋儿[赤ほっぺ]”などは親しみや好意を表します。”小偷儿[泥棒]”は一種の蔑視の感情を伝えてきます。
軽声
軽声とは何でしょう?中国の標準語の一部の音節にはある条件のもとで元の声調が失われ、軽く短く発音されるものがあります。それを軽声と呼びます。では具体例と練習を見てみましょう。