池袋中国語コラム 中国一線都市紹介~北京~

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任や出張などビジネス向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【圧倒的なスケール:中国の首都北京】

中国語を学ぶなら中国のことに興味を持ち、実際に現地を訪れたいと考えるはずです。せっかく中国に行くなら観光地も押さえておきたいはずです。旅行者が尋ねやすい観光地を知ることで中国での生活も楽しくなります。まずは中国の首都:北京はどのような都市であるのか紹介しましょう。

北京を知らない人はあまりいないと思いますが、皆さんは北京についてどのぐらい知っているでしょう?大きくは、「観光」、「文化」、「料理」という3つの面からご紹介します!

その前に、北京の概要をお伝えします!北京は中国の首都であり、中国の華北中央に位置します。人口約2,150万人は東京のおおよそ1.5倍、面積16,410km²で東京の約7.5倍を誇り、中国の政治・経済・文化の中心地で、世界都市と言えます。春秋戦国時代に燕の首都で薊として栄え始め、時代は下って異民族の金国は北京に都城を定め中都とし、更にモンゴル帝国(元朝)が金を滅ぼすと大都として元朝の都城となりました。明の永楽帝が北京を首都とし、その後清朝も北京に都を置きました。古くは「燕京(yan4jing1)」「北平(bei3ping2)」とも呼ばれたこともありました。

〜観光〜

北京は中国の代表的な観光都市として知られて、中国の7大古都の1つです。天安門や故宮、万里の長城、古くから北京人の居住する街などがあり、海外からの観光客も多く訪ねる都市です。ここで、最も有名な観光地をご紹介します!

★天安門(tiān ān mén)

北京の中心部にある「天安門」は、故宮の正門であった門です。天安門の中央にも毛沢東の肖像画を掲げ、赤い城壁とオレンジの屋根が立派な巨大な門は、世界中の人々に知られているところです。1949年10月1日、毛沢東は天安門で中華人民共和国の成立を宣言しました。天安門は中国を象徴する建物です。

天安門の前は大きな広場となっており、広場を見るだけでも壮大な景色を見ることができます。ただ、天安門は地下鉄で行くことができますが、規制が厳しく検問を通過する必要があります。検問は時間がかかることもあるので人で混雑しています。

 

★故宮(gù gōng)

北京では故宮博物院も有名です。故宮は別名「紫禁城( zǐ  jìn  chéng )」とも呼ばれて、世界最大の宮殿です。1421年から20世紀の清朝滅亡まで歴代皇帝たちが暮らす居住地で、政治の中心地でした。故宮の面積は約725000㎡ です。古くからの中国語では「天子は南面す」という言葉があるため、故宮の北に皇帝の宮殿が置かれています。禁城という言葉には庶民が近づいてはならないという意味が込められており、中国の中でもとりわけ重要な場所なのです。

さらにラストエンペラーの溥儀 ( pǔ  yí ) が住んだ場所としても有名で、明と清王朝の王宮でした。一歩入るとそのスケールに驚くことでしょう。中国史を語るうえでなくてはならない時代を自分の目で見ることができます。言語を語るにはその国の歴史を知る必要もあります。その点で中国近代史を学ぶにも故宮の知識は役立ちます。

お金を払えば実際に故宮の中を歩いて見て回ることができます。しかし、故宮の中はとても広く実際に全て見ようと思えば1日以上かかると言われています。料金は有料で、4月から10月までは60元、11月から3月までは40元という価格設定です。2018年時点で入場者数は1700万人を超えました。まさに入場者の一番多い博物館といえるでしょう。また、一日当たりの入場制限が8万人と決められています。8万人はとても多いから大丈夫と思っていても、週末などの人が多い時は当日チケットが売り切れることがあるので注意が必要です。ホームページから予約もできますが、中国の携帯電話が必要なので、中国人でない場合は、知り合いに買ってもらうように頼むとスムーズです。

パスポートの携帯が必要で、外国人の場合は、当日現場のスタッフが窓口まで案内してくれます。スタッフが代行でチケットを買ってくれるサービスもあります。それだけ中国人や外国人にとっても有名な場所なので、故宮に行ったことがあるという話で中国人との会話が盛り上がることでしょう。

故宮博物院は北京の中心にあるので、北京に住んでいれば地下鉄を通って簡単に行くことができます。歴史が好きな人にとっては良い観光地となるはずです。

 

★万里長城(wàn lǐ cháng chéng)

誰もがその名を知る「万里の長城」は総延長が2万kmを超えて、世界最長の建物です。「万里の長城を見ずして北京にきたとは言えない」とも言われています。紀元前214年、中国の北方の異民族が侵攻してくるのを迎撃するために、秦代の始皇帝によって建設されました。実際にはその後いくつかの王朝によって修築と移転することもありました。万里の長城はずっと繋がっており、修理などをしていなければ基本的にずっと歩き続けることができます。

毛沢東が残した有名な言葉があり、中国人なら誰でも知っています。「不到長城、非好漢(bu2dao4 Chang2cheng2 fei1 hao3han4)」長城に至らずば、好漢にあらず。「万里の長城に至らなければ、立派な男にはなれない」という意味です。万里の長城から見る景色は壮大さを感じることができるので、北京に来たならぜひ行くことをお勧めします。

ただ、万里の長城は北京の郊外にあるので、バスを乗り継いでいく必要があります。北京市街地から車で約1時間の位置にある「八達嶺長城」が最も人気の場所です。外国人であればツアーを利用するのも便利でしょう。

 

頤和園(yí hé yuán )

頤和園は中国皇帝の庭園であり、地下鉄を乗って行くことができます。庭園は東西南北の門から出入りすることができます。中はとても広いので歩いて見るなら時間もかかります。庭園は大きな湖があり、遊覧船が出ているので遊覧船に乗って庭園を見て回ることもできます。庭園の中には建造物もいろいろあるので、建造物を見ながらゆっくり見て回るのがいいでしょう。

 

明十三陵(Ming2 shi2 san1 ling2)

明の歴代皇帝達が眠る場所であり、その皇帝に仕えた皇后や妃、太子、宦官達も眠っています。明が成立した当時、首都は南京でしたが、第三皇帝永楽帝が北京に遷都した後の13名の皇帝が眠っています。皇帝の墓は3代皇帝までとなっているので全ての皇帝の墓を見ることはできませんが、お墓の様子を見ることができます。

ただ、明十三陵は北京の郊外にあるのでバスを乗り継いでいく必要があります。少し手間がかかるので、ツアーに申し込んで訪れるのがおすすめです。八達嶺長城と同じ方角にあるため、ツアーで訪れるのであればほぼその日のうちに一緒に回ることができます。

以上は北京の最も有名な観光地のご紹介です。皆さん、いかがでしょうか?それ以外、他の人気がある観光地はまだたくさんあります。例えば、世界遺産の天壇公園(Tiāntán gōngyuán)や鸟巢(Niao3chao4)のニックネームを持つオリンピック公園、総延長2500キロメートルに及ぶ、黄河と長江を横断している「大運河」(dà yùn hé)など。機会があれば、ぜひ魅力あふれる北京の観光地へ足を運んでみてください!

 

〜文化〜

 次に北京の文化をご紹介していきます。中国の首都且つ国際化都市の北京は、どんな文化を持っているでしょう?ぜひこちらの内容を読んで、北京の文化について一層理解を深めましょう!

★北京話(běi jīng huà)

 北京語は、中国の北京で話される中国語の方言です。中華民国時代には北京官話を基本とする「国語」が役所で使う標準語とされて、これが現代中国で一般的に使われている「普通話pu3tong1hua4)」となっていきます。私たち外国人が勉強している中国語(普通話)は、実は北京語の発音を基本としています。北京語の特徴として、「アル化」が顕著です。つまり、母音をそり舌で調音するr化音がよく使用されています。例えば、普通話で言う「花(hua1)」は、r化音になると、「花(huar1)」と発音されます。

北京語のアル化(↑) 「先生、こんにちは」:「老师好」→「老儿好」

 

★京劇(jīng jù)

 京劇は中国語で「京剧(jīng jù )」と言います。日本の歌舞伎にあたる伝統音楽劇です。京劇は中国の伝統的な古典演劇でもある劇曲の1種類です。中国の清朝時代に安徽省で発祥して、北京を中心に発展しました。そのため、「北京」の「京」の名が付きました。清朝半ば以来およそ200年の歴史を持って、中国最大の地方劇とも言えます。京劇の歌詞は一般的に難しく、普通の北京人にも聞き取れないですが、近年、中国の伝統文化として京劇を学ぶ人が多くなってきて、若者の間でもだんだん流行っています。

 

★北京大学(běi jīng dà xué)・清華大学(qīng huá dà xué)

 北京は中国の首都として、中国国内で最も大学の数が多いです。数多くの大学の中で、中国最上級の優秀な大学は「北京大学」(略称:北大)と「清華大学」(略称:清華)です。この2つの大学とも中国の国立大学です。北京大学は1898年に設立されて、清華大学は1911年に設立されました。北京大学は文系の学院が強く、清華大学は理工系に重点を置いている(中国語では「理科的清华,文科的北大」)と言われていますが、この二つの大学とも中国の最高学府は間違いではありません。

ここまで、北京の文化についてご紹介いたしました。これ以外、昔から北京人が暮らしている建物の「胡同(hú tong)」や、お正月で行う祭り「北京庙会(běi jīng miào huì)」などのさまざまな豊かな文化があります。北京に行かれた際には、色んな文化を体験してみてください!

 

〜料理〜

最後に北京の料理を詳しくご紹介します!「北京料理」は、歴代貴族の宮廷料理や、北京一般庶民の家庭料理や屋台で提供される郷土料理を指しています。ここで、代表的な北京料理をご紹介したいと思います。

★北京烤鸭(běi jīng kǎo yā)

北京ダックは下処理したアヒルを丸ごと炉で焼く北京料理です。食べる時、まず皮付きのまま肉を切り分けます。それから、小麦粉でできた薄いクレープ風の生地に北京ダックの身、キュウリ、ネギ、甜麺醤をのせて、クルクルと巻いていただきます。宮廷で初めて食べた外国人も大絶賛したと言われています。本場な北京ダック屋さんとしては、「全聚德(quan2ju4de2)」、「四季民福(si4ji4min2fu2)」が最も有名です。

 

★炸酱面(zhá jiàng miàn)

ジャージャン面は、いわゆる中国語での「老北京炸醬面」のことを指している。豚のひき肉を細かく切って、甜麺醤と炒めて「炸醬」を作ります。「炸醬」を茹でた麺の上に載せて料理です。個人の好みにより、キュウリ、ニンジンなどの野菜を入れて食べるのも人気があります。

 

★冰糖葫芦(bīng táng hú lu)

冰糖葫芦は北京で冬の時よく食べる伝統的なおやつです。一口大の果物を30cm位の串に刺し、水飴で周囲を固まらせて作られます。光を浴びると見た目がとてもきれいです。果物として最も人気があるのは山査子ですが、最近はブドウ、イチゴ、キウイなどの果物を使用しているのもよくあります。いずれも果実の酸味と飴の甘味が混じり合い、とても美味しいです。

 

★肉末焼餅(ròu mò shāo bǐng)

肉末焼餅は上で紹介した料理ほど有名ではないですが、伝統的な北京料理として北京人の中で大人気です!小麦粉をこねて焼いたパンの中に、牛や豚や鶏の肉の挽肉を詰めた食べ物です。この料理は満漢全席のメニューの1つです。また、清朝の西太后が大好物にしていたそうです。

 

以上、北京についてご紹介してきました。アジアの大国、中国の首都・北京、日本と比べると、そのスケールの大きさに驚くことでしょう。見所が多く、しかも広いので、現地のツアーなどを利用して効率よく回るのがおすすめです。「百聞は一見に如かず」機会があれば、ぜひ現地の北京を訪れてみてください。

 

池袋中国語コラム 中国一線都市紹介~上海~へ続く

 

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