2023年大ヒットテレビドラマ「狂飚」

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語学習者にお勧めの中国ドラマをご紹介します。ドラマを見ることで日常的に使える中国語表現をたくさん学ぶことができます。気になるドラマはぜひチェックしてみてください。ドラマをよく見る方は中国語の上達も早くなります!

狂飚:2023年】(kuáng biāo)

   

 「狂飙(kuáng biāo)」は2023年に登場した大ヒット作品で、放送開始以来、評判と人気が急上昇しました。「狂飙」はハリケーンの意で、劇中荒れ狂う嵐を表します。

  舞台は京海という地方都市で、都市開発が進む20年の中で、警察、裏組織と官僚との戦いが描かれます。この刑事ドラマは、従来の刑事ドラマとは異なり、単に捜査員の仕事を描写するのではなく、社会のあらゆる階層のキャラクターの性格や運命を繊細に描いており、特に高啓強が普通の人からボスギャングスターへの転身を描いています。俳優たちの演技がすごく、特に主演の張訳(安欣)と張颂文(高啓強)は圧巻です。

主人公

  安欣:誠実で善良で、正義を追求する警察官です。彼は情熱的な刑事から、刑事とはまったく異なる宣伝部長に変わりましたが、自分の原則を貫き通し、20年にわたり高啓強と対決し続けました。

 

  高啓強:小さい頃、両親が他界した高啓強が魚を売って、弟と妹三人暮らしです。生きていくために、たまたま裏組織に入り、20年にわたる普通の魚の売り手が四方八方で恐れられるギャングのボスに変わりました。 高啓強のキャラクターは実在の人物に基づいており、その人物は四川の富豪であり、慈善活動家でもある劉漢です。劉漢は政府の役人であり、わずか十数年で400億元を蓄え、14の命を背負い、最終的に死刑判決を受けました。

 

 また、主役以外に、脇役たちもとても魅力的です。高啓強の弟-高啓盛、妻-陳書婷、子分-唐小虎と唐小龍、安欣に対して父親のような存在である孟德海、腐敗役人の 赵立冬などなど。

 

  このドラマは、善悪の人間性に対する批評だけでなく、成功や失敗、富裕層と貧困層など、議論のある社会問題にも直面しています。

 何故、この世には裏組織が存在するのか。

 何故、裏組織を一掃するのが難しいのか。

 正義とは何か。

 現実社会では、不平等な資源分配が依然として存在し、一般の人々は合法手段ではお金持ちになることが難しいと感じることがあります。そのため、非合法手段を試みる者が現れました。高啓強はその代表的な例です。一方で、「保護傘」と呼ばれる悪を擁護している政治家たちが、私腹を肥やすため、権力を盾に裏組織をカバーしています。

 

 とにかく、とても完璧なドラマです。ぜひ見てください。

 

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