赴任向けコラム-普通話

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任の方、中国出張が多い方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【普通話】(pǔ tōng huà)

中国語は発音が難しいと言われますが、中国共通の言葉のことを「普通話(pǔ tōng huà)」と呼びます。中国は広大で人も多いため、各地で異なる言語(方言)を用いていました。歴史を紐解くと、各歴代王朝で何かしらの共通語を定めていたようですが、今の標準語は明清時代の宮廷・官庁で使われていた北京語をベースに1950~1960年代に定められました。よく標準語は北京語でしょう?と聞かれますが、厳密に言うと異なり、今の標準語を定める時に四川語も候補としてあったそうです。そのため、外国人からするとハルビンや長春など東北出身の中国人の話す言葉が一番聞き取りやすかったりします。

学校教育では普通語を国語として学ぶので、80后90后と言った世代以降は基本的にほぼ全て普通話を話すことができますが、お年寄りは方言しか話せなかったり、家族や同郷の友達とは方言で話すことが多いため、例えば上海人同士での会話などは何をしゃっべてるんだろう?と思われたこともあるかもしれません。有名なものとして北京語、上海語、広東語、四川語などがあり、台湾語も一つの方言と見なせます。方言は数え切れないほどあると言われ、南に行くほど普通話とは似ても似つかなくなってきます。

中国人にとってもキレイで正確な普通話を話すことは苦労するらしく、中国教育部の発表によると普通話の普及率は2000年には53%で2015年には73%まで向上しているそうです。正しい普通話かどうかを測る試験も存在し、普通话水平测试(PSC)と呼ばれます。全て口頭形式で行われ、1~3級でそれぞれ甲、乙、丙の6段階で評価されます。中国のアナウンサーは1級の甲が求められ、俳優や声優なども1級が必要です。中国語を教えてくれた先生が方言を話す先生だと、生徒の発音も訛ったものになってしまうため、ぜひキレイな普通話を話すネイティブ先生から中国語を学んでください!

 

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