資格向けコラム-HSK6級阅读-语病

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、HSK、中検など中国語資格習得にチャレンジしたい方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【HSK6級阅读-语病】

HSK6級の第2パート「読解」は合計50分で50問の問題を解くため、1問あたりに使える時間は1分となり、時間が足りない、という声をよく耳にします。普段から中国語の文章に慣れ、速読する能力も必要になってきます。

読解の中でも第1~4部分に分かれますが2~3部分は6級試験の中でも比較的、点数が取りやすい部分ですが、問題は第1部分の誤文を探す問題「语病」です。中国人でも全問正解するのが難しいとか、始めから第1部分は捨てて、残りの問題に時間を使うといった声も聞こえるほど難易度が高く、受験生を苦しめる関門の一つです。

第1部分は全10問で、1題毎に4つの文章があるので、その中で誤ったものを選択します。一朝一夕での対策はあまりなく、中国語の総合力を上げることが必須で、文中の誤りを見つける能力が問われます。誤りの原因は多岐に渡り、文法、ロジック、語彙などに対する全面的な知識が必要となります。

以下、よく見られる誤文を紹介します。

⓵語順の誤り・・・中心となる語と修飾語の順番が正しいか

②成分の不足・・・主語、述語、目的語などが欠落していないか

③成分の重複・・・「特别兴奋极了」など意味が重複するものがないか

④句法の混用・・・「考虑考虑一下」など句法が混用されていないか

⑤ロジックの誤り・・・前後の文で矛盾がないか、主客の顛倒など

⑥複数の解釈・・・文章の意味が不明確で二つ以上の解釈がないか

⑦語句の組み合わせの誤り・・・主語と述語、目的語など組み合わせできない形がないか

⑧語句の誤用・・・介詞、接続詞の誤用や数量詞と倍数の誤用

⑨並列構造・・・文中の並列構造がおかしくないか

⑩多重否定・・・否定の意味を持つ言葉と否定詞の連用で文章がおかしくないか

⑪介詞・・・主語、介詞の不足、主客の顛倒、誤用がないか

⑫接続詞・・・接続詞の誤用、不足で文章がおかしくないか

 

いかがでしょう。普段からたくさん読み、書き、話し、聞くことで中国語の語感が身につき、語感が高まると、あれっおかしいな、と気づけるようになっていきます!

 

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