中国ビジネス向けコラム-中国の財務の留意点

 

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中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任や出張などビジネス向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国の財務の留意点】

中国には、日本と異なるビジネスの仕組みや習慣があります。
日本と同じ感覚でビジネスをしていると、法律に違反してしまう可能性もあるので注意が必要です。
現地のルールを守り安全に日本人がビジネスをするためにも、日本との違いを把握しておかなければいけません。

中国と日本のビジネスでは、財務についても大きな違いがあります。
たとえば日本では利息や為替差損益は、営業外損益でくくり営業利益と経常利益に挟みます。
しかし中国では財務費用でくくってから、管理費用と営業費用を並んで配置する決まりです。
ちなみに管理費用とは管理部人件費等、営業費用は営業活動に関わる費用です。
その他にも日本の特別損益が別のところに入っていたりと、中国と日本では損益計算書の書式ですら大きな違いがありますから、混乱する日本人も多くなるでしょう。
中国では日本と異なり営業利益の概念もなく、通常利益のみの表示なのでこの点にも留意しなければいけません。
日本では損益計算書には、損益計算書そのもののほかに複数の資料がセットになっています。
しかし中国の損益計算書は資料がセットになっておらず、作成してもらう必要があるのも留意点と言えるでしょう。
貸借対照表は損益計算書に比べると大きな違いはありませんが、表示方法には差があるのでそれぞれの意味を理解しておかなければいけません。

書類の他に会計処理にも違いはあって、たとえば中国の税務上では仕掛品や半製品の概念がありません。
原材料・仕掛品・半製品・製品の4つに慣れている日本人にとって、この違いは大きなものになります。
税務上の処理も大きく変わってきますから、それぞれの意味を理解して計算しなければいけません。
中国は日本と同じ漢字が使われている国なので、現地の言葉に慣れていない日本人でもある程度の意味は推測できるでしょう。
しかしビジネスの現場では多くの違いがあるので、推測で判断するとビジネスで痛い目に遭うことになりかねません。

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