池袋中国語コラム 中国語入門~漢字

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語入門者向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国語入門~漢字~⓵】

中国語を学ぶ上で日本人に有利なことは同じ漢字を使っていることです。漢字は日本でも非常に馴染み深いものとなっており、中国語の文章の中では見たことのある文字も多いのですが、そのほとんどは繁体字と呼ばれるもので、実は中国でもあまり利用されなくなっていることが多いのです。これに変わり中国では簡体字と呼ばれる、簡略化された文字を利用するので、慣れてくると画数も少ないので使いやすいです。

繁体字と簡体字の違いはその意味の深さにあり、繁体字は日本で使われる漢字と同じように複数の読み方があり、また文字に深い意味を持たせていることが多いため、非常に重要な場面などで利用されることが多いです。古くから伝わる漢文などはすべて繁体字で書かれているので、複数の読み方ができることので、その読み方に戸惑ってしまうことも少なくありません。これに対して簡体字は基本的に、1つの読み方しかないことから覚えてしまうと簡単です。例えば漢字の「生」は「せい」「なま」「い(きる)」「う(まれる)」など多くの読み方がありますが、中国語では「sheng1」の一つのみです。これだけ見ると日本語がとても難しいように思えます。

中国語を学ぶ際にはこの文字の違いとその意味を理解することが基本的な事柄となります。一見同じ漢字のように見えるため、非常に難解に思うことも多いのですが、繁体字と簡体字の意味の違いと使い方の違いを習得することで、スムーズに文章を作れ、理解も簡単になります。

 

中国では複雑な漢字の読み方を示す際にピンインと言う表記を用います。これはアルファベットの音にアクセントの位置を示す記号をつけることで発音を表記する方法です。日本語の辞書でも記載されているものがあるため、目にしたことがある人もいると思いますが、中国では読み方を学習する際にこの表記を用いて学習するのが基本です。

中国語は日本語とは異なり、声調・アクセントが非常に重要な意味を持つため、そのアクセントの位置を間違えると全く意味の異なる言葉になってしまいます。日本語は一般的にはアクセントのない平坦な言葉と言われており、前後の状況や方言によってその位置が変わりますが、中国語では英語と同様にアクセントが重要な意味を持っており、単に発音の仕方だけでなくそのアクセントの位置も確実に覚えること正確な中国語を話すために必要です。

最近ではパソコンやスマートフォンが普及しており、文字をパソコンに入力する場合にはそれぞれの国によって違いがありますが、基本的には読み方を入力してこれを変換することで漢字の表記を得ます。欧米の場合には漢字などを使用しないため、アルファベットをそのまま入力することになりますが、日本や中国などの場合には漢字を使用するため、その読み方を入力して該当の漢字を見つけます。日本語の場合は「ひらがな」を入力しますが、中国語では「ピンイン」を利用します。読み方を直接キーボードで入力することでこれに対する漢字の候補が現れる仕組みとなっています。

 

現代中国語は、日本語からの表現なども取り入れているので、中国語の原文だけを見ていても何となく内容が分かることも多いです。しかし、実は日本の漢字表現とは意味が全く異なっている単語もたくさんあるので、学習する時には間違った意味を覚えないようにすることが重要です。日本の漢字の書き方や意味などを比較しながら学ぶのも、中国語の面白さです。

中国語と日本語で全く意味が異なる言葉としてとても有名なのが、「愛人」という単語です。日本語だと既婚者のいる人の浮気相手であったり、秘かに交際している公にできない恋人などを指しますが、中国語だと、愛する人という文字通り、旦那さんや奥さんをなど配偶者を指す言葉として用いられています。ちなみに中国語で奥さんを指す言葉は「老婆」ですが、日本では高齢者の女性のことですね。ドラマなどで既婚者の男性が奥さんを老婆という呼び方をしていても、全く普通のことなのです。

また「手紙」も、日本と中国では全く違った使われ方をする単語としてよく挙げられます。中国語では手紙はトイレットペーパーのことです。日本語の手紙と同じような意味合いで用いられているのは、「信」という言葉です。「机」も日本では「つくえ」を表す言葉ですが、中国では機械などを意味します。机场(机場)で飛行場の意味です。これらの他にも漢字から受ける印象が別物になっている単語はたくさんあるので、注意して学習していくと日中の文化の違いを感じ、より中国語学習が面白くなります!

 

 

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