“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国の文化を紹介しています。語学を勉強するにはその国の文化を理解することも必須です。中国文化を知ってより中国語を楽しみましょう!
【清明节】(qīng míng jié)
清明節と春節、端午節、中秋節は中国の四大伝統祝日と言われています。清明節は日本のお盆に該当します。昔の祖先信仰と春祭礼儀作法に由来し、自然と人文の二つの意味を兼ね備えて、自然の節気点であることから、伝統の祝日となっています。中国では、毎年4月4日から5日に清明節を迎えます。
清明節の主な習わしは「扫墓祭祖 sǎo mù jì zǔ」、「踏青 tà qīng」と「吃青团chī qīng tuán」です。
扫墓祭祖(sǎo mù jì zǔ)——お墓参り
お花や供物を持って、亡くなった先祖様に挨拶することです。中国では、日本と違って墓参りは年に一度だけなので、必ず親戚みんなが集まって、一緒にお墓を訪ねます。供物は果物以外に、故人が好きだった料理やお酒、タバコなども持っていきます。
踏青(tà qīng)——若草を踏んで散策すること。春のピクニックとも言う
鶯が飛び交い、草木の緑が眩しい清明節の時には、自然豊かな場所に行楽に出かけることも欠かせない活動です。特にその時期になると、畑一面に「油菜花 yóu cài huā—-菜の花」が咲いて、まるで黄金色の絨毯のようになります。
吃青团(chī qīng tuán)——ヨモギ団子を食べる
上海など中国の南の地域では、その日は墓参り以外にも、伝統的なお菓子「青团」を食べる風習があります。「青团」は「春の味」とも呼ばれています。ヨモギを使用しているため、見た目は綺麗な緑色をしています。団子の中身はつぶあんで、食べた瞬間に草の香りが広がり、食感はもちもちしています。
清明节を描く名詩
清明 杜牧(dù mù)・唐代
清明时节雨纷纷,(qīng míng shí jié yǔ fēn fēn )
時は清明の時節というのに春雨がしとしと降りしきっている。
路上行人欲断魂。(lù shàng xíng rén yù duàn hún)
その中を歩いていると、侘びしさに心が折れそうになる。
借问酒家何处有,(jiè wèn jiǔ jiā hé chù yǒu )
「酒屋はどこだい」と尋ね、
牧童遥指杏花村。(mù tóng yáo zhǐ xìng huā cūn )
牛飼いの少年は、はるか先の杏の花咲く村を指差した。
お彼岸と清明节
春のお彼岸は「春分の日」、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間ずつが「お彼岸」の期間となります。
日本では、お彼岸にお墓参りをする習慣がありますが、その理由をご存知でしょうか。
春分の日と秋分の日には、太陽が真東から上り真西へと沈みますが、それによって彼岸と此岸(あの世とこの世、すなわちご先祖と私たち)とが通じやすくなり、これらの時期に先祖供養をすることでご先祖の冥福を祈るとともに、自らもいつか迷いのない此岸に到達できるようにと願ったのです。彼岸と此岸とが交流するための場所が「お墓」なのです。お彼岸にお墓参りをする理由が、何となくお分かりいただけたでしょうか。
中国でも、春にお墓参りをする習慣があります、その時期は清明节前後です。
清明節は春分の日から15日後にあるため、2020年では4月4日です。
清明節がある清明では、名前の通り、春分が過ぎたことから清らかな風が吹きよせ、大地が新しい芽吹きを運び明るい様子になっていくことを表します。
お墓参りは中国語では“扫墓 sǎomù”と言います。草をむしったり土を新たに盛ったりしてお墓をきれいにします。
それから食べ物やお酒などのお供えをし、本物ではない紙のお金(“纸钱 zhǐqián”)を焼きます。亡くなった家族があの世で暮らしに困らないようにという思いからです。
日本ではそのあと立ったまま手を合わせて、死者の冥福と遺族を見守ってくれるよう祈りますが、中国では手を合わせるという習慣は仏教の僧侶以外あまりないように思います。手は合わせずおじぎ(“鞠躬 jūgōng”)または跪(ひざまず)いて額(ぬか)づく(“磕头 kētóu”)礼をしますが、その際同じ仕草を3回するのが一般的です。
またこの日は“踏青节 tàqīngjié”とも呼ばれ、春のピクニックの日でもあります。
さらにはかつては“寒食节 hánshíjié”とも呼ばれ、熱々の食事を愛する中国人が温めていないものを食べる日でもあったとか。
そこで体を冷やしてはいけないという工夫でしょうか、この日はブランコに乗ったり、蹴鞠をしたり、凧揚げをする日でもあったようです。
踏青 烧纸钱
中国的【お盆】―清明节
很多同学问:“中国有没有【お盆】呢?”答案是:有的。那就是中国的清明节。清明节是在公历的4月5日,在这一天,和日本一样,中国人也要扫墓,祭祀自己的祖先。按照旧的习惯,人们扫墓时要将酒食果品摆放在亲人墓前,将纸钱焚化,为坟墓培上新土,并折几枝嫩绿的新枝插在坟上,叩头行礼祭拜。
事实上,清明节的意义并非仅限于此。“清明节”源于中国农历24气节中的清明节气,时间在春分之后,是一个告别寒冷,万物萌苏的生长节气。人们的活动也从这时变得繁多,城市街道中也从这时变得热闹。对于清明节的盛况,一些古诗词中亦有记载,而张择端的《清明上河图》则更是为我们直接地展现了一派欣欣向荣的清明节景象。
多くの生徒が「中国は【お盆】がありますか?」と聞いてきます。答えは「あります」です。それは中国の清明節です。清明節は西暦4月5日、この一日は日本と一緒で中国人も墓を清め、祖先を祭ります。昔の習慣によると、墓の清掃の時には酒食果物を身内の墓前に並べ、紙のお金を燃やし、新しい土を盛り、何本かの新緑の枝を墓にさし、額をついて礼拝します。
実は、清明節の意味はこれだけに限りません。「清明節」の由来は中国旧暦の24節気中の清明節気で、時間としては春分の後、寒さに別れを告げる時で万物が芽生え成長する時期です。人々の活動もこの時期から変化が多くなり、街の中も賑やかになってきます。清明節の盛り上がりに関して、古詩の中に多く記載があり、張択端の「清明上河図」は私たちに直接、清明節の喜々とした様子を表してくれています。
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