“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国語入門者向けの方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。
【中国語入門~発音】
中国語の発音で最も使用されるのが単母音で、1つの音節の中に母音が1つだけ含まれています。母音は、日本語に例えるとあいうえおに相当する発音の基礎となる音で、2つ以上組み合わされ、切れ目なく発声されるものは複合母音となります。中国語には四声という音程の上げ下げがあり、音の変化によって意味が異なるため、正しい発音を身につけなくてはなりません。
日本語の発音に近いaやo等はあまり苦労はしません。aは日本語のアより口を大きく開け、はっきりとアーと発音し、oはオより唇を丸く突き出し発音します。日本人にとって発音が困難な単母音はüやe等で、üは日本語のウの口でイと発音し、eはエの口で小さくオと発生します。それぞれ声調(一声、二声、三声、四声)で意味合いが大きく異なります。
復合母音は、母音が2つ組み合わされた場合は二重母音、3つ組み合わされた場合は三重母音となります。始めをはっきり発音してだんだん弱くする音声と、始めを弱く発音し徐々に強くする音声が存在し、始めをはっきり発音するaiは日本語のアイとほぼ同じ発音となります。始めを弱くするiaは、口を横にひいてiを発音し、なめらかにアにつなげるとよいです。三重母音はiao等が該当しますが、真ん中の音をはっきり発音して後は弱く発音し、aを強く前後は軽く添える形で発音します。発音を上達させることコツは一番高い声と低い声を固定させることで、高低の幅が定まると、自由自在に声を上げ下げできるようになり発音に安定感が生まれます。
中国語の発音が日本語の発音に比較して力強く感じる理由は、中国語では息を出す方法や強弱を明瞭にしなければ異なる意味になるためです。
そのように中国語における子音では、発音時に息の強さや弱さが特徴的な有気音と無気音に分けられ、息の強さを意識せずに発音した場合、中国人には発音した全てが無気音に聞こえます。
日本語においては、息の強さによって意味合いが変化するという言葉は存在しないので特に有気音の発音の仕方について難しく感じますが、ポイントになるのは1つ1つの動作を意識的に行う事です。
有気音におけるpoという発音を日本人がする場合は、軽く上唇と下唇をあわせて軽く息を出すようにしますが、軽く息を出すような発音では中国人には伝わらないため、きっちりと上唇と下唇を力強く閉じつつ息の力で唇に隙間を空けるように発音すれば通じます。
また、有気音と無気音では息の強さに強弱の差異があったとしても声自体は大きくならない様子も抑えておくべきポイントです。
こうした中国語の有気音と無気温を正しく習得するためには繰り返し練習を積み重ねて身体で覚える事が重要なのですが、特に有気音に関しては破裂させるように息を力強く出して子音を発音した後、追いかけるようにして母音を出す事です。
さらに無気温は有気音のように口から息が多く出る発音ではないので、口内で音を響かせる事ができるように練習しましょう。
中国語の上達には、声調を意識することが重要です。声調には4つの種類が存在し、これらを総称したものを四声と呼びます。
まず最初の声調が第1声、これは高く一定した音を発することを指します。抑揚がなく、最もシンプルな発声方法となります。
次が第2声、こちらは低い音から高い音へ尻上がりに高くなっていくことを指し、驚いて思わず声が出てしまったときなどは自然とこの発声方法になります。
第3声は、低い音からUの字を描くイメージで音を高くします。低い音から更に低い音を出すのが基本ですが、最後にやや音を上げて終えるのが上手に発声するコツです。もし低い音のまま止めるのであれば、それは半3声と呼び、派生型の音になります。
最後が第4声、これは高い音から低い音へ急落することを指します。よくカラスが鳴くときに喩えられ、実際に声に出そうとするとやや難易度は高めです。
以上の4つの音をマスターすると一気に上達するのですが、そこに加えて軽声も意識すると問題ない発音となります。軽声とは連続して発音する際に起こる音の変化で、先述した四声を発した後にそれぞれ一定のリズムで音が高くなったり低くなったりするのです。
軽声にも全部で4つのパターンがあるため、合計8つの発声方法を覚えておけば中国語マスターへの近道になります。最初は難しく聞こえるかもしれませんが、日本語と変わらない部分も多いですので気軽に取り組んでみましょう。
中国語の勉強を始める前に、まずピンインについて理解しておく必要があります。ピンインとは中国語の発音表記法のことで、漢字の読み方をアルファベッドなどで示した記号のことを言います。中国語の漢字はとても難しい文字に見えるのですが、つまりはこのピンインを読むことが出来れば自ずとどういう発音をすればいいのかが判ります。
しかもアクセントマークも付いてるため、どう抑揚を付ければいいのかが判ります。実は中国の小学生も最初は漢字ではなくピンインを学び、上手な発音と表記法を知っていくため、日本人が勉強する際にも同じ方法を採用することが推奨されています。
そしてピンインには、独自のルールが存在しています。ピンインは全部で400通り近くありますが、その内の36個が母音で21個が子音です。この母音と子音の組み合わせさえ覚えておけば、400通りを全て把握しておく必要はありません。更に1つの漢字で読み方は1つというのが基本なので、慣れてくれば大体のパターンまで判るようになります。
日本語を例に考えると、日本語では1つの漢字に複数の読み方が存在するのが当たり前です。そのため海外の人からは難しい言語と考えられているのですが、その点で中国語は非常に単純明快です。
よってピンインの勉強をしていけば、読み方も発音も上達していきます。まずしっかりピンインを覚えることが中国語上達への基礎と近道です。
同じ漢字を使うので日本人にとってとっつきやすい中国語ですが、学習を始めると最初に躓きやすいのが発音の壁です。同じ音でも4つの声調があって、その声調が変化すると意味が全く別の言葉になることから、とりあえず単語ごとに声調を必死に覚えることになりやすいです。しかし、実際に会話をする際には少しでも発音しやすいように、特定の成長の組み合わせだと本来の声調通りアクセントをつけなくてもいい場合があります。この変調のルールを把握することが、中国語の発音学習で重要になります。
変調のルールはいくつかありますが、ここでは第3声+第3声と続いた場合のルールを覚えましょう。第3声+第3声のうち、最初の第3声の方が第2声に変化することになります。中国語を習ったことのない人でも知っている、こんにちはという意味の挨拶である「ニーハオ」も第3声+第3声の連続なので、最初の部分が第2声になります。他にも色々あるので勉強をしながら探してみてはいかがでしょうか。第3声+第3声の変調は表記上はそのままになっている点も覚えておきたいです。
その他にも「一」の第1声や中国語で否定を意味する「不」は第4声ですが、後ろの言葉の声調で変調します。第4声+第4声の連続した時だけ、最初の第4声が第2声に変化するパターンもあります。行かないという意味の不去というフレーズなどが該当します。「一」や「不」の変調は表記も変化しているので、学習する際には注意しましょう。
中国語では、言葉の途中で特殊な意味を持たせたり、わかりやすく明確に表現するために儿化を用いることがあります。これは音節の母音の部分をアルファベットのrの音のように微妙に変化させることで、日本ではアル化と言われることもある表現です。中国では正式には児化とも呼ばれており、これは子供に話をするときに表現を柔らかくするために使用されることもあるためつけられた名前となっています。
この表現は中国全域で使われるものではなく、特に東北部で利用される傾向が強くなっている表現で、東北地方の方言と考えられる面もあります。使い方としては動詞や形容詞を名詞化したり、子供に説明する際に利用したりといった使い方のほか、近年では幼児語として利用されることも少なくありません。しかし、最近では海外との交流が深まり海外のような表記をすることもあるため、実際にはあまり使用されないようになってきているのが実態です。
最近では儿化よりももっと自然な表現を使用することも多くなっており、単純に動詞や形容詞を日本のようにそのまま使用すると言う傾向が非常に強くなっています。さらにこの表記を近年では認めない地域も増えているため、特に若者はあまり使用しないと言う傾向があります。しかし発音が可愛らしく聞こえることから、特に意味もないのにこの表現を使用すると言うケースも多くなっており、特に女性の場合には自分を可愛らしく見せるために単語を儿化させることもあります。近年では言語変化も著しく、特段必要性は無いのに言葉を変化させてしまうこともあるため注意をすることが大切です。
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