“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。
中国語と日本語についての細かな違い
普段の中国語の授業で生徒さんを指導していると、日本語と中国語の細かな違いを目にすることが多々あります。今回はその違いについてご紹介します。この違いがピンと来るあなたは中上級のレベルに達していると言えるでしょう!
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敬語
中国語は、日本語みたいにはっきりとした敬語がないですが、まったくないわけではなくて、もちろん目上の人としゃべる時に「您」などを使うし、ビジネス用語もあります。しかし、日本語みたいに、文章の最後に「です」、「ます」などをつけたり、動詞の語尾を「られる」に変えたりすることはしないです。
よくあるのは、「你」→「您」。これは目上の人、かつあまり親しい人ではない人としゃべる時によく使います。それ以外に、北京の人は相手の年齢に関係なくよく「您」を使います。方言のような存在です。
また、「请~」もよく使われます。
例えば、「请坐 =座ってください」。
「お願い」をする時に、「能不能」、「帮我」、「麻烦你」をよく使います。
例えば、「你能不能帮我买一瓶水?」=水を一本買ってもらえませんか?
水を一本買っていただけませんか?=「你能不能帮我买一瓶水?」→ 変わらないです。
中国人の距離感がとても近いので、丁寧語を言いすぎると逆に相手が距離感を感じやすくなります。
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「帮我」と「给我」
「帮我」はお願いする時に使う言葉で、「〜てもらう / 〜て頂く / 〜くださる」の意味です。
「给我」は命令する時に使う言葉です、「〜てくれ」の意味です。
例えば、「周五前帮我准备好。」 =金曜日までに用意してください。
「周五前给我准备好。」=金曜日までに用意しよう。
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男女の差
男女差があることばはないです。
例えば、男性:「腹減った 」 =我饿了
女性:「お腹がすいた」=我饿了
どちらも男女差なく、同じように言います。
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教科書の文書と口語
教科書の文書は、すべて日常会話の中で使っていいわけではありません。教科書にある文法や単語はそのまま使ってもいいですが、文書を全部そのまま使うと硬くなります。その上で、ちょっと省略したり、言い方を変えたりするのが口語です。
よりネイティブな中国語をしゃべりたいのであれば、普段中国人のしゃべり方をよく真似し、中国のドラマや、バラエティー番組などを見て、聞くことで語感を身に着けることがとても大事です。