昨日は中国人の各地方の性格の違いについて見ましたが、今日は中国人の「姓」=苗字についてですね。日本でも「田中」さん、「鈴木」さん、「佐藤」さんなど多い苗字がありますが中国ではどうなっているのでしょうか?
中国人「姓」的由来
中国人の苗字「姓」の由来
順位 | 姓 | 漢民族に占める割合 | 特徴 | ||
1 | 李(Li) | 約7.94% | 分布地域は非常に広い。李の姓を持つ人は中国の北方の省の出身者の割合が南方より高い。祖先は裁判を掌る官吏「理官」で「理」と「李」の発音が同じことから「李」に改められた。 | ||
2 | 王(Wang) | 約7.65% | 全国各地に分布。とりわけ、山西、河北、河南に最も多い。その出自は「王家」「王族」「君主」なども関係する由緒正しき姓の代表。 | ||
3 | 張(Zhang) | 約7.07% | 分布地域は非常に広い。山東、河南、河北、四川省に多い。黄帝の子孫という説もあり、弓矢の術に長けていたことから、「張」の姓を賜った。 | ||
4 | 劉(Liu) | 約5.38% | 分布地域は広い。河北、内モンゴル、遼寧、北京・天津地域に多い。炎帝、・黄帝の子孫といわれ、末裔から枝分かれして得た姓との説がある。 | ||
5 | 陳(Chen) | 約4.53% | 中国の南方の多い姓。台湾や広東省に多い。 | ||
6 | 楊(Yang) | 約3.08% | 全国に分布。とりわけ長江流域の省に多い。 | ||
7 | 趙(Zhao) | 約2.29% | 山西、隴西、河南を中心に、分布地域は広い。祖先は西周時代の有名な馬車の使い手で、千里の道を馬を走らせ、世の反乱を平定したことから、その功績を称えられ、当時の王から「趙」の地域(今の山西洪洞県北)を与えられたことに由来するとの一説がある。 | ||
8 | 黄(Huang) | 約2.23% | 長江以南の地域に多く、特に広東省では「黄」の姓の人が多い。中国でも古くからある姓の一つで、春秋戦国時代に楚国が覇権を争った際に、黄国と隋国がこれに対抗した。出自は黄国の貴族の子孫と言われる。 | ||
9 | 周(Zhou) | 約2.12% | 長江流域に多い姓。祖先は、周の文王。 | ||
10 | 呉(Wu) | 約2.05% | 江南地域に多い姓。とりわけ福建省に多い。 |