HSK試験紹介

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、HSK、中検など中国語資格習得にチャレンジしたい方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【HSK試験紹介】

中国国家漢办が主催するHSKは様々なレベルの学習者に対応できるよう、試験難易度の幅を広げ、受験生が中国語を運用し、実際にコミュニケーションを行う能力を測定・評価することを目的としています。中国語で実際にコミュニケーションをする時に使用する会話形式の問題や、リスニング、作文能力の測定など応用力に重点をおいた試験となっています。
中国語学習者なら一度は挑戦してみたいHSK試験の概要を紹介していますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

≪≪HSK筆記試験≫≫

【HSK1級】

受験生の日常中国語の入門応用能力を判定します。
「中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。中国語学習するための基礎能力も備えている。」ことが求められます。

対象者・・・中国語の学習時間は70時間以上で、150語常用単語及び基礎文法を覚えていて、平易な中国語を聞き、述べることができる方。大学の第二外国語で半年を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。6割(120点)以上が合格基準となります。

試験内容・・・全てマークシート方式の問題で、リスニングの放送のみ全て中国語で行われます。

       リスニング  15分間(2回放送)第1~4部各5題 合計20題

       読解     約17分、第1~4部各5題 合計20題

【HSK2級】

受験生の日常中国語の初級応用能力を判定します。
「身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達している」ことが求められます。

対象者・・・中国語の学習時間は100時間以上で、300語常用単語及び基礎文法を覚えていて、平易な中国語を聞き、述べることができる方。大学の第二外国語で1年を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。6割(120点)以上が合格基準となります。

試験内容・・・全てマークシート方式の問題で、リスニングの放送のみ全て中国語で行われます。

       リスニング  25分間(2回放送)第1~3部各10題、第4部5題 合計35題

       読解     約22分、第1~3部各5題、第4部10題 合計25題

 

【HSK3級】

受験生の日常中国語の初中級応用能力を判定します。
「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」ことが求められます。

対象者・・・中国語600語常用単語及び基礎文法を覚えていて生活・仕事・旅行などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができる方。大学の第二外国語で1年半を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点、作文100点の合計300点。6割(180点)以上が合格基準となります。

試験内容・・・リスニング、読解はマークシート方式、作文は記述式の問題となります。リスニングの放送のみ全て中国語で行われます。

       リスニング  35分間(2回放送)第1~4部各10題 合計40題

       読解     約30分、第1~3部各10題 合計30題

       作文     約15分 第1~2部各5題  合計10題

 

【HSK4級】

受験生の日常中国語の中級応用能力を判定します。
「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」ことが求められます。

対象者・・・中国語1,200語常用単語及び基礎文法を覚えていて、中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる方。大学の第二外国語で2年を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点、作文100点の合計300点。6割(180点)以上が合格基準となります。

試験内容・・・リスニング、読解はマークシート方式、作文は記述式の問題となります。リスニングの放送のみ全て中国語で行われます。

       リスニング  30分間(1回放送)第1部10題、第2部15題、第3部20題 合計45題

       読解     約40分、第1~2部各10題、第3部20題 合計40題

       作文     約25分 第1部10題、第2部5題、 合計15題

 

【HSK5級】

受験生の日常中国語の中上級応用能力を判定します。
「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる」ことが求められます。

対象者・・・中国語2,500語常用単語及び基礎文法を覚えていて中国語の新聞・雑誌を読め、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる方。週2~4回の授業を2年間以上受けている。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点、作文100点の合計300点。5級以上は合否の表記がなく点数の評価となります。

試験内容・・・リスニング、読解はマークシート方式、作文は記述式の問題となります。試験の説明が中国語と日本語で行われ、リスニングの放送は全て中国語で行われます。

       リスニング  30分間(1回放送)第1部20題、第2部25題、 合計45題

       読解     約45分、第1部15題、第2部10題、第3部20題 合計45題

       作文     約40分 第1部8題、第2部1題、 合計9題

 

【HSK6級】

受験生の日常中国語の上級応用能力を判定します。
「中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる」ことが求められます。

対象者・・・主に5,000語かそれ以上の常用単語を習得している者を対象とする。ネイティブ中国人と流暢にコミュニケーションをとることができる。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点、作文100点の合計300点。6級では合否の表記がなく点数の評価となります。

試験内容・・・リスニング、読解はマークシート方式、作文は記述式の問題となります。試験の説明及び、リスニングの放送は全て中国語で行われます。

       リスニング  35分間(1回放送)第1~2部各15題、第3部20題 合計50題

       読解     約45分、第1~3部各10題、第3部20題 合計50題

       作文     黙読10分、作文35分、合計約45分 1題400字前後の作文

 

≪≪HSK口頭試験≫≫

【HSK口試(初級)】

受験生の初級会話能力を判定します。
「日常話題を聞き取り、また表現することができ、基本的なコミュニケーションを行うことができる」ことが求められます。

対象者・・・200語前後の常用単語を習得している者を対象とします。

また主に週に2~3回の授業を半年間(1学期)~1年間(2学期)程度の学習者を対象とします。

試験点数・・・100点満点で点数評価。

試験内容・・・約17分間(1回放送)で合計27問、全て録音方式のテスト。リスニングの放送は全て中国語で行われます。

       第1部 リスニングを聞いて聞いた文章を復唱する。15題。

       第2部 質問を聞いた後に中国語で回答する。10題

       第3部 問題用紙に書かれた質問に対して回答する。2題。

 

【HSK口試(中級)】

受験生の中級会話能力を判定します。
「中国語を母語とする者と中国語で流暢にコミュニケーションをとることができる」ことが求められます。

対象者・・・900語前後の常用単語を習得している者を対象とします。
主に週に2~3回の授業を1~2年程度の学習者を対象とします。

試験点数・・・100点満点で点数評価。

試験内容・・・約21分間(1回放送)で合計14問、全て録音方式のテスト。リスニングの放送は全て中国語で行われます。

       第1部 リスニングを聞いて聞いた文章を復唱する。10題。

       第2部 問題用紙にある絵を見ながらそれについて中国語で説明する。2題

       第3部 問題用紙に書かれた質問に対して回答する。2題。

 

【HSK口試(高級)】

受験生の高級会話能力を判定します。
「中国語で自分の意見や見解を流暢に表現することができる」ことが求められます。

対象者・・・3000語前後の常用単語を習得している者を対象とします。
主に週に2~3回の授業を2年間以上の学習者を対象とします。

試験点数・・・100点満点で点数評価。

試験内容・・・約24分間(1回放送)で合計6問、全て録音方式のテスト。リスニングの放送は全て中国語で行われます。

       第1部 リスニングを聞いてその内容を要約する。3題。

       第2部 問題用紙に書かれた文章を朗読する。1題

       第3部 問題用紙に書かれた質問に対して回答する。2題。

 

 

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