「除夕chú xī」の由来

 

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中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国の文化を紹介しています。語学を勉強するにはその国の文化を理解することも必須です。中国文化を知ってより中国語を楽しみましょう!

【「除夕chú xī」の由来】

春節(旧正月)は家族が集まる時期です。「除夕chú xī/大晦日」は最も重要な時期であり、どこにいても家族と一緒に祭りを祝うために家に帰ることが期待されています。その日の夕食は「团圆饭 tuán yuán fàn/団欒飯」と呼ばれ、一年で最も重要な食事であると考えられています。また、赤い「灯笼 dēng lóng/提灯」、「春联 chūn lián」など縁起物を飾りつけたり、爆竹や花火を打ち上げたりして、どの家庭もにぎやかです。

  ~「除夕」の由来~

  むかしむかし、「夕 xī」という四本の角と四本の足を持つ怪獣がいました。冬になって、すべての物が大雪に覆われ、「夕」は食べ物が見つからず、近くの村に駆け寄って食べ物を奪いました。毎年「腊月là yuè/旧暦12月」になると、村人たちは「夕」を避けるために、早く服や食べ物を持って、近くの竹林に隠れます。ある年、村人たちは荷物を片付けて逃げる途中で、七、八歳ぐらいの男の子がお腹が空いて道端に倒れているのを見かけました。ある親切なおばあさんが子供を起こして、一緒に竹林に連れて行きました。冬の竹林は寒いです。村人たちは切った竹を焼いて体を暖めます。
 子供は村人に聞きました。「この竹林は村からこんなに近いのに、「夕」がここに来ることは恐くないのですか?」。村人たちは「夕は火を見るたびに逃げてしまうのだよ」と答えました。男の子はとても賢いので、ここからすぐに「夕」を退治する方法を思いつきました。
 男の子は村人たちにたくさんの竹を持たせて、一緒に村に帰りました。村の中央で焚火を起こして、家々の玄関に赤い布を掛けました。「夕」が来たら、すぐに竹を焚火に入れ、追い払う作戦を考えました。夜になると、突然大きな音がして、「夕」が現れました。村人たちは必死に火に竹を投げました。濡れた竹が炎にぶつかって破裂し、パチパチと音を立てました。「夕」はこの爆発音を聞くと、慌てて慌てて逃げてしまいました。男の子の機転で村人たちは助けられました。この男の子の名前は「年」と言いました。
 それ以降、毎年この日になると、「夕」が二度と来ないように、村人たちは必ず火を起こして、竹を投げて音を立てました。だんだん竹が爆竹に変わり、赤い布が「春联」に変わりました。

 これが中国に伝わる「除夕」の由来です。
 今後、大晦日に爆竹や花火をする時に、この物語を思い出すと、もっともっと「除夕」が楽しめると思います。

 

 

 

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