中国のトイレ事情

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国赴任の方、中国出張が多い方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国のトイレ事情】

中国語で「トイレ」の言い方はいくつかあります。 
・厕所 (cè suǒ):口語として使われる
・洗手间(xǐ shǒu jiān)/卫生间(wèi shēng jiān):上品なトイレの表し方
・公共卫生间(gōng gòng wèi shēng jiān):公共トイレ

 

 日本のトイレは設備がとてもよくてきれいです。どこに行っても温水便座とトイレットペーパーがあって困らないです。世界一トイレが充実している国ではないでしょうか。
でも、外国に行くと必ずそうではなくて、中国もそうです。
 今回は中国のトイレの事情を紹介したいと思います。

 

・トイレットペーパーはないところが多い
 中国のトイレは紙がないところが多いです。それもいくつかのパターンがあります。一つ目はまったくないパタンです。紙を入れるところはただの飾りです。二つ目は早いタイミング限定というパターンです。朝補充して、なくなったらそのまま補充しません。三つ目は入ってすぐのところに大きなトイレットペーパーが一つあって、みんなそこから取って使うパターンです。四つ目は入口に紙販売機を設置し、持っていない人は販売機から購入して使います。中国に行ったら、トイレに紙がないと思いましょう。

・紙を流してはいけないところもある
 紙を流してはいけないところもあります。その場合は個室の中に必ず一個大きなゴミ箱があって、となりに以下のような掲示物が貼ってあります。

「请将手纸 扔入篓内 qǐng jiāng shǒu zhǐ rēng rù lǒu nèi」
 ——使い終わったトイレットペーパをかごに入れてください

というのも日本のトイレットペーパーは水に溶けるように作られていますが、中国では便器に紙を流すと詰まってしまい、故障の原因になってしまいます。中国に滞在する場合は特に気を付けておきましょう。

 

・和式が人気で、洋式より多い
 中国のトイレも和式(蹲便 dūn biàn)と洋式(坐便 zuò biàn)二種類があります。高級ホテル以外のほとんどのところには和式があります。和式のほうが人気があるので、洋式より設置数が多いです。洋式のところでは日本のように便座消毒用クリーナーが付いていません。

・温水便座がない、流し音がない
 日本では温水便座と流し音は当たり前の存在ですが、中国のトイレにはありません。しかし、近年日本のウォシュレットがブームになっています。日本に来る中国人が増えてきて、日本のウォシュレットに感動したことがきっかけだと思います。中高所得者を中心に支持されたことにより、中国国内での販売数が年々増加してきています。その中でもTOTOが一番人気があります。

・列が長い
 日本もそうですが、女性のトイレはいつもならんでいます。中国はやはり人口が多いので、人が集まるような場所では長蛇の列を頻繁に見かけます。

 

最後に、トイレシーンで使えるフレーズと言葉を紹介します。

・「请问洗手间在哪里?qǐng wèn xǐ shǒu jiān zài nǎ lǐ」
——すみません、お手洗いはどこですか?

・「不好意思,我去一下洗手间。bù hǎo yì sī , wǒ qù yī xià xǐ shǒu jiān」
 ——すみません、ちょっとお手洗い行ってきます。

来也匆匆去也冲冲(lái yě cōng cōng qù yě chōng chōng)
   ——-長時間の滞在をしないでください。また、終わったらちゃんと水を流してください

请节约用水(qǐng jié yuē yòng shuǐ)
——水を大事にしてください

小心地滑(xiǎo xīn dì huá)
——滑らないようご注意ください。

保持清洁(bǎo chí qīng jié)
——きれいにしましょう。

请节约用纸(qǐng jié yuē yòng zhǐ)
——紙を大事に使ってください。

 

 

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