“池袋中国語コラム”とは・・・ |
中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、中国の文化を紹介しています。語学を勉強するにはその国の文化を理解することも必須です。中国文化を知ってより中国語を楽しみましょう!
【中国の電気自動車(EV)】
世界では、日に日に電気自動車への関心が高まっています。
中国では電気自動車を「新能源车xīnnéngyuánchē」(New Energy Vehicle=新エネルギー車)と呼び、自動車メーカーに販売台数の一定割合をNEVにすることを義務付ける「NEV規制」を2019年から実施しています。このNEV規制における義務化割合目標は、2025年20%、2030年40%と、段階的に増やす方針を取っています。ここ数年の中国の電気自動車の販売状況を見てみると、2022年(1〜12月)のEV(BEV)の販売台数は約536.5万台で、前年の約291万台を大きく上回っており、これは販売割合の約20.0%に上ります。また、2023年1〜6月(上半期)も約271.9万台を売り上げ、販売割合の約20.5%を占め、依然として高い水準を保っています。
三、四年前と比べて、今中国の道路を走っている車のほぼ三分の一が電気自動車であり、しかもこれらの車のほとんどはここ数年に登場した国産車です。日本のトヨタ、ホンダ、日産などの車は中国ではほとんど姿が見かけられなくなっています。中国の電気自動車の急速な発展に感嘆せずにはいられません。
今日は、中国で現在非常に人気のある5つの電気自動車をご紹介します。
1、比亚迪BYD(bǐyàdí)
一番売れているのは日本でも販売されているBYDです。車種の価格帯は9.88万元から34.28万元までです。現在、そのラインナップには多くの車種が含まれており、その中には知名度の高い「王朝シリーズ」や、後に登場した「海洋シリーズ」などがあります。
2、特斯拉(tèsīlā)
日本ではテスラといいます。価格帯は22.99万元から35.99万元(輸入車を含まない)であり、これはアメリカの自動車ブランドで、国内で唯一の非国産自動車ブランドです。電動車の先駆者として、国内外で高い知名度を持っています。2022年、テスラは世界中で131万台の車両を納車し、そのうち中国市場向けは71万台でした。
3、NIO 上海蔚来汽车(wèiláiqìchē)
日本ではニーオまたはニオと言います。中国新興EVメーカーの「御三家」の一角とされます。価格帯は32.8万元から65.6万元で、高級路線で顧客のロイヤルティ向上が狙いです。比較的に高いですが、「御三家」の中では販売台数が一番多いです。一番の特徴は、世界で唯一、バッテリー交換方式を採用していることです。2021年から中国全土500か所以上にのぼるバッテリー交換ステーションを独自に展開しており、車両購入者に対し、バッテリー交換の無料サービスを提供しています。
4、Li Auto 理想汽车(lǐxiǎngqìchē)
2015に設立した会社で、 中国新興EVメーカーの「御三家」の一つとされます。価格帯は34.98万元から45.98万元です。「レンジエクステンダー」を採用している点が最も大きな特徴です。そのため、航続距離は800kmと、他社と比べて大きな優位性を持っています。
5、Xpeng 小鵬汽車(xiǎopéngqìchē)
中国新興EVメーカーの「御三家」の一つとされます。価格帯は14万元から47万元で、低めに抑えています。3社のなかでは唯一ナスダックに上場し、「中国のテスラキラー」の異名を持っています。純EVを採用しているSUVのなかで最長を誇ります。
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