資格向けコラム-中国語検定試験

 

“池袋中国語コラム”とは・・・

中国語学習者のための”池袋発”中国語学習に役立つコラムです。中国に関することだけでなく様々な話題を中国語を交えて紹介していきます。このカテゴリーでは、HSK、中検など中国語資格習得にチャレンジしたい方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

【中国語検定試験】

日本中国語検定協会が実施している中国語の学習効果を客観的に測るための検定試験で略して「中検」と呼ばれます。準4級・4級・3級・2級・準1級・1級と6段階に分かれ、それぞれの級について合否判定で試験の結果が出ます。HSKと中検の違いをよく質問されますが、HSKは中国国家漢弁主催で世界的に行われる中国語能力試験で英語のTOEICとTOEFLに相当します。中検は日本の中国語検定協会が主催となり、主に日本国内と一部中国で行われる試験で英検に相当します。

試験は年3回実施され、毎年の3月6月11月の第4日曜日となります。年間で約3万人ほどの受験者がいるため一回あたり1万人ほどが参加する盛大な試験となります。準1級と1級試験は筆記試験合格者のみ2次面接試験もあり、こちらに合格するとまさに中国語の超上級者と言えます。特に1級試験は中国人ですら難しいと言われる試験なので、毎年1回11月のみに開催され200人ほどが参加しますが合格率3%前後で合格者は20人ほどという最難関の試験となります。HSKは応用力を重視する試験であり、中検は翻訳、通訳を目指す方に近い内容であるため、総じて中検の方が難易度の高い試験になっています。中検協会HPから過去問題も無料でDLできますし、イーチャイナのBitexサイトスマチュには中検に特化した内容もありますのでぜひ試してみてください。一般的に中検3級から履歴書に書ける中国語資格と言われるため、ぜひご自分の成長を測る物差しとして受験してみてください!

【中検準4級】・・・中国語学習の準備完了

中国語学習を進めていく上での基礎的知識を身につけていることが求められます。

対象者・・・学習時間60~120時間。基礎単語約500語による発音(ピンイン表記)及び単語の意味, 日常挨拶語約50~80による語句・単文の中国語訳を身につけている方。大学の第二外国語で半年を履修している。

試験点数・・・リスニング50点、筆記50点の合計100点。両方を足して60点以上が合格となります。

試験内容・・・マークシート方式と一部記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率65%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1部15題、第2部10題 合計25題

       筆記     選択式、第1部15題、記述式、第1部5題 合計20題

 

【中検4級】・・・中国語の基礎をマスター

平易な中国語を聞き,話すことができることが求められます。

対象者・・・中国語の学習時間は120~200時間以上で、発音(ピンイン表記)及び単語の意味,常用語500~1,000による単文の日本語訳・中国語訳を身に付けている方。大学の第二外国語で1年を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。両方60点以上が合格基準となります。

試験内容・・・マークシート方式と一部記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率45%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1~2部各10題 合計20題

       筆記     選択式、第1~3部各10題、第4部6題、記述式、第1部5題 合計41題

 

【中検3級】・・・自力で応用力を養いうる能力の保証(一般的事項のマスター)

基本的な文章を読み,書くことができる、簡単な日常会話ができることが求められます。

対象者・・・中国語の学習時間は200~300時間以上で、発音(ピンイン表記)及び単語の意味,常用語1,000~2,000による複文の日本語訳・中国語訳を身に付けている方。大学の第二外国語で2年を履修している。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。両方65点以上が合格基準となります。

試験内容・・・マークシート方式と一部記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率25%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1~2部各10題 合計20題

       筆記     選択式、第1~3部各10題、第4部6題、記述式、第1部5題 合計41題

 

 

【中検2級】・・・実務能力の基礎づくり完成の保証

複文を含むやや高度の中国語の文章を読み,3級程度の文章を書くことができ、日常的な話題での会話が行えることが求められます。

対象者・・・熟語・慣用句の意味,語句の解釈,500字程度の中国語の文章の部分訳,30字程度の単文の中国語訳を身に付けている方。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。両方70点以上が合格基準となります。

試験内容・・・マークシート方式と一部記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率20%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1~2部各10題 合計20題

       筆記     選択式、第1~3部各10題、第4部5題、記述式、第1部2問 第2部5題 合計42題

 

【中検準1級】・・・実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)

社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,簡単な通訳ができることが求められます。

対象者・・・単語及び熟語・慣用句の日本語訳・中国語訳、多音語・軽声の問題,語句の誤用指摘,300字~程度の文章の日本語訳・中国語訳ができること方。週2~4回の授業を3年間以上受けている。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。両方75点以上が合格基準となります。

試験内容・・・マークシート方式と記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率12%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1部10題、記述式、第2部5題 合計15題

       筆記     選択式、第1~2部各10題、第3部8題、記述式、第1部4問 第2部2題 合計34題

 

⇒⇒合格者のみ2次面接試験へ

       所要時間 10~15分 100点中75点以上が合格

       内容・・・①面接官と簡単な日常会話②口頭での中日訳、日中訳③指定テーマの1~2分自由スピーチ

       発音・イントネーション及び語彙・文法の運用能力の総合的な判定で合否を判断。

       ※筆記試験を通過した受験者ならばほぼ合格できる内容

 

【中検1級】・・・高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証

高度な読解力・表現力を有し,複雑な中国語及び日本語 (例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができることが求められます。1年に11月の1回のみ。

対象者・・・新聞・雑誌・文学作品・などの難度の高い文章の日本語訳・中国語訳が可能で,中国人が常用する熟語・成語・慣用句を用いて難度の高い日本語・中国語の逐次通訳をすることができる。ネイティブ中国人と流暢にコミュニケーションをとることができる。

試験点数・・・リスニング100点、読解100点の合計200点。両方85点以上が合格基準となります。

試験内容・・・マークシート方式と記述式問題で、リスニングの放送のみ全て中国語。平均合格率5%

       リスニング  選択式、(2回放送)第1部10題、記述式、第2部5題 合計15題

       筆記     選択式、第1~2部各10題、第3部8題、記述式、第1部3問 第2部2題 合計33題

 

⇒⇒合格者のみ2次面接試験へ

       所要時間 20~30分 100点中85点以上が合格

       内容・・・面接官が読む高度な内容の中国語長文及び日本語長文をそれぞれ日本語・中国語に訳す。

 

 

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